2012 Fiscal Year Annual Research Report
急性肺傷害の肺保護療法による改善機序の研究:呼吸仕事量解析と微小循環を指標として
Project/Area Number |
22592022
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
西山 圭子 東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (00155532)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨澤 康子 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (00159047)
小森 万希子 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (60178332)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 人工呼吸器 / 呼吸仕事量 |
Research Abstract |
従来小児人工呼吸管理にPC-SIMVモードを用いてきたが、自発吸気と設定吸気時間との不整合により気道内圧の上昇や過度の興奮をきたし深鎮静を余儀なくされることが多かった。EVITA infinity V500およびBabylog VN500のPC-PSVモードを使用し良好な経過を得た。吸気圧は換気量10ml/kgを基準に胸腹部動作が同位相となる圧を設定し、PEEP値はリクルートメント後背側換気が十分確保される圧を設定、吸気時間はFlow Termination15%に設定、リーク補正ONとした。 PC-PSVモードではFlow termination設定のassistPCVのため小児のチューブリークによる吸気時間延長は発生しない。また覚醒や咳嗽反射などによる突発的な自発吸気努力出現時には患児に合わせて吸気時間が変化し気道内圧上昇は防止され自発呼吸に対する追従性が良好で導入から抜管まで換気モード変更なく呼吸器離脱が容易であり、小児の人工呼吸管理を容易にした。 気管挿管患者の人工呼吸離脱に用いるTピース法は呼吸仕事量が多く加湿も不十分で長時間の使用には不向きである。人工呼吸施行患者に対しSmart care又はPAVにより離脱可能評価を得た後に専用酸素ブレンダー付流量供給装置、加温加湿器MR850、OPT570を接続し自発呼吸による呼吸管理を行い挿管のままICUを退室した症例について検討した。人工呼吸離脱およびICU 滞在9日数は減少した。意識レベルが原因の気管挿管患者では人工呼吸が必須であるが陽圧換気による弊害を常に考慮しなければならない。本法では自発吸気時のフローサポートと人工呼吸時と同様の加温加湿が得られ、呼吸仕事量の軽減と気道クリアランスが維持可能となった。OPT570を使用し気管挿管患者の早期人工呼吸離脱が容易であった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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