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2010 Fiscal Year Annual Research Report

転写因子Bcl11b変異によるマウス過剰歯形成と腸管組織肥機序の解析

Research Project

Project/Area Number 22592062
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

三嶋 行雄  新潟大学, 医歯学系, 准教授 (30142029)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小幡 美貴  新潟大学, 医学部, 教務職員 (00420307)
KeywordsBck11b / p27遺伝子 / p57遺伝子 / βカテニン / Lucレポーターアッセイ / 転写制御 / 過剰歯形成 / 腸管組織肥厚
Research Abstract

1、生後21日目の野生型マウスの上顎切歯におけるBcl11bの発現を組織免疫染色法で調べると、前エナメル芽細胞や外エナメル上皮で発現していた。Bcl11b(S826G/KO)マウスでは、同様の細胞での発現が確認されたが、細胞数の減少が認められた。エナメル芽細胞マーカーであるAmelogen、Enamerin、Ameloblastinを用いて組織免疫染色やin situハイブリダイゼーションを行うと、Bcl11b(S826G/KO)マウスは野生型に比べて上皮系幹細胞を含む領域により接近した部位に発現しており、Bcl11b(S826G/KO)マウスでは幹細胞からエナメル芽細胞、象牙芽細胞へと早期に分化が開始されることが示唆された。このことは、Bcl11が上顎におけるエナメル芽細胞系への増殖と分化および切歯幹細胞の維持に関与する可能性を示唆するものである。2、Bcl11bは腸管クリプト内の肝細胞および前駆細胞であるTA細胞(transient amplifying cell)に発現し、Bcl11bの欠損型マウス(KO/+)では野生型(+/+)に比べ、放射線照射後による再生像の増加と増殖マーカーKi-67が強く染色された。このことは、Bcl11bが増殖を抑制する転写因子であることを物語るものである。3、Bcl11bの標的遺伝子候補であるβカテニン、p27、p57遺伝子のプロモーター領域をルシフェラーゼレポーター遺伝子に組み込み、Bcl11b発現ベクターとHCT116細胞にコトランスフェクトし、転写活性への影響を調べた。Bcl11bはp27とβカテニン遺伝子の発現を抑制し、p57遺伝子の発現を活性化させた。このことから、Bcl11b発現量の低下によって観察されるマウスの表現型は、βカテニン遺伝子の発現を上昇させ、細胞増殖が生じることによる経路が関与することが示唆された。4、βカテニン、p27、p57遺伝子のプロモーター領域とBcl11bとの結合性の有無を、ヒトT細胞由来のJurkat細胞からBcl11b抗体で沈降させたクロマチンを用いたChIP法で解析した。その結果、これら遺伝子のプロモーター領域はBcl11bとの結合性を示すことが明らかになった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] P27/p57遺伝子内のBcl11b依存性転写活性化及び抑制化制御配列2010

    • Author(s)
      小幡美貴
    • Organizer
      第33回日本分子生物学会年会,第83回日本生化学会大会 合同大会
    • Place of Presentation
      神戸ポートアイランド(神戸)
    • Year and Date
      2010-12-09

URL: 

Published: 2012-07-19  

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