2012 Fiscal Year Annual Research Report
モノアミントランスポーター細胞膜発現の新規制御機構:ヒスタミンH3受容体の関与
Project/Area Number |
22592065
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
十川 紀夫 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (30236153)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大山 和美 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助手 (00253021)
十川 千春 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (10253022)
宮崎 育子 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (40335633)
北山 滋雄 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (80177873)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ヒスタミンH3受容体 / モノアミントランスポーター / ノルアドレナリントランスポーター |
Research Abstract |
ヒスタミンH3受容体(H3R)は,自己受容体機能および他己受容体機能を有することから,ヒスタミン神経系ばかりでなく,モノアミン神経系の神経活動も制御していると考えられている。われわれは,H3Rにモノアミントランスポーター(MAT)輸送活性制御という新たな機能を見出し報告してきたが,その際,H3Rの活性化がトランスポーター輸送活性機能を抑制するのみならず,H3Rの発現自体がトランスポーター蛋白質の細胞膜への発現を抑制することも確認していた。しかし,この細胞膜発現調節に関わる機構については未だ不明のままである。 したがって,本課題では,MAT蛋白質の細胞内輸送に対するH3R発現の影響およびその機序を明らかにすることを目的として検討を行い,昨年度までに構築したトランスポーター定常発現細胞を利用して,同種由来NETおよびH3Rにおいても細胞質内でタンパク質-タンパク質相互作用が起こっていることをウエスタンブロッティングで確認した。 今年度は同じトランスポーター定常発現細胞を利用して,NETおよびH3Rの細胞内共発現を細胞免疫組織学的に検討した結果,H3R遺伝子を導入することによる細胞増殖への影響は認められなかったものの,NETおよびH3Rが共発現する細胞のNET膜発現は抑制されており,また,共発現細胞においては,NETが細胞質内に凝集していることが認められた。このことは,H3Rがタンパク質-タンパク質相互作用によりNETを細胞内に留め,膜発現を抑制する機構を示唆する結果であると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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