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2011 Fiscal Year Annual Research Report

ニコチンによるノルアドレナリントランスポーター遺伝子発現の転写・転写後修飾

Research Project

Project/Area Number 22592066
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

大山 和美  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (00253021)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 北山 滋雄  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (80177873)
十川 紀夫  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (30236153)
十川 千春  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (10253022)
Keywordsニコチン / トランスポーター / ノルアドレナリン / 鎮痛 / 転写 / 翻訳
Research Abstract

煙草主成分のニコチンは多彩な薬理作用を持ち、歯科臨床においても喫煙に係わる歯周病増悪因子として考えられているが、一方で鎮痛効果を持つことからその鎮痛機序が新しい疹痛制御の開発に繋がるものと期待されている。しかしその機序については不明な点が多い。
そこで我々は、ニコチンの鎮痛効果の機序の一つとして疼痛制御に関わるノルアドレナリン(NA)神経系への影響に着目した。本研究の目的は、この神経伝達の調節に重要な役割を担う伝達物質再取り込み機構、すなわちノルアドレナリントランスポーター(NET)に対するニコチンの発現調節の機序とその薬理学的意義を解明するものである。
ニコチンによるNET遺伝子の転写・転写後修飾のメカニズムを明らかにするため、in vitroモデル系として既に確立した細胞系と、in vivo個体レベルでのモデル動物系において、NET発現に対するニコチンの作用を探求した初年度の結果から、ニコチンはNETmRNA、蛋白の発現を促進することが明らかとなったが、その効果はNETを発現する種々の組織、あるいは培養細胞系においても異なっていた。培養細胞を用いたin vitroのモデル系でのNET転写調節の解析から、ニコチンはラット由来PC12細胞においてNETmRNA発現並びに蛋白発現を増加させるのに対し、ヒト由来SK-N-SH細胞では逆に低下させることが明らかとなった。
これを受けて平成23年度は、in vivo実験系においてニコチン短期投与、慢性投与の効果を比較検討した結果、NET mRNA発現の変化が異なることが明らかとなった。すなわち,短期投与では発現増加が認められるのに対し,2週間以上での慢性投与では逆に発現抑制が観察された。喫煙の効果を考えるならば,慢性投与による影響がより重要な結果といえる。
そこで次年度は,この慢性投与がもたらす意義に焦点を当て研究を行う予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

in vivo実験等における新しい発見により、研究計画が充実し、ニコチンの作用の探索はおおむね順調に進行している。

Strategy for Future Research Activity

in vivo実験系で得られたニコチン長期投与の効果に焦点を当て、その機序の解明をめざす計画である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] Methylone and monoamine trasupoters : Correlation with toxicity2011

    • Author(s)
      C.Sogawa, et al
    • Journal Title

      Current Neuropharmacology

      Volume: 9 Pages: 58-62

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2013-06-26  

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