2012 Fiscal Year Annual Research Report
転写因子Dec2とSoxファミリー蛋白の相互作用による軟骨分化制御機構
Project/Area Number |
22592067
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
藤本 勝巳 広島大学, 医歯薬保健学研究院, 助教 (40294566)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 軟骨分化 / 転写因子 |
Outline of Annual Research Achievements |
bHLH型転写因子Dec2の軟骨分化における役割を解明することを目的として、研究を行った。強制発現による影響を解析したところ、軟骨分化に対してDec1は促進的に作用し、一方、Dec2は抑制的に作用した。 そこで、Dec1,Dec2の転写制御メカニズムの違いを明らかにするために、軟骨分化のマスター転写因子であるSox蛋白との相互作用の有無について調べた。軟骨前駆細胞株であるATDC5を用いて免疫沈降法を行ったところ、Dec2はSox6と強く、Sox9とは弱く結合したが、Dec1はSox6.Sox9共に結合しなかった。 次に、ルシフェラーゼアッセイを行い、II型コラーゲンおよびSox9遺伝子プロモーター活性に対するDec1,Dec2,Sox6,Sox9の影響について解析した。その結果、Sox9はII型コラーゲン遺伝子のプロモーター活性を促進したが、Sox6,Dec1,Dec2はII型コラーゲン遺伝子のプロモーター活性に影響しなかった。また、Sox9,Dec2はSox9遺伝子プロモーター活性を抑制したが、Dec1はSox9遺伝子プロモーター活性に影響しなかった。さらに、Sox9遺伝子の上流領域を解析したところ、多数のSox応答配列が見つかった。 さらに、Dec2は軟骨細胞のアグリカン、FGF18、サイクリンD等の遺伝子発現を強く抑制することを明らかにした。 これらの結果により、Dec2はDec1とは異なる転写制御メカニズムにより軟骨分化を負に制御していることが示唆された。
|
Research Progress Status |
平成24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(12 results)
-
[Journal Article] BHLH transcription factor DEC2 regulates pro-apoptotic factor Bim in human oral cancer HSC-3 cells.2012
Author(s)
Wu, Y., Sato, F., Bhawal, U.K., Kawamoto, T., Fujimoto, K., Noshiro, M., Seino, H., Morohashi, S., Kato, Y., Kijima, H
-
Journal Title
Biomed. Res
Volume: 33(2)
Pages: 75-82
DOI
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-