2012 Fiscal Year Annual Research Report
歯根膜における力学的負荷とリゾリン脂質シグナルのクロストーク機構の解明
Project/Area Number |
22592074
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
荒川 俊哉 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (40306254)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
設楽 彰子 北海道医療大学, 歯学部, 助教 (30508718)
田隈 泰信 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (40095336)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 歯学 / ストレス / 脂質 / シグナル伝達 / 歯根膜 |
Research Abstract |
歯と骨(歯槽骨)の間に存在する繊維性結合組織である歯根膜(歯周靱帯)は、咬合力に対して緩衝作用を有し、歯周組織維持に重要な働きをしていると考えられている。歯根膜にはリゾホスファチジン酸(LPA)受容体を始め、多くの脂質代謝物受容体が発現しているが、歯根膜における脂質代謝物の合成やシグナルについては明らかになっていない。そこで、歯根膜におけるLPAの合成とそのシグナルを解明することを本研究の目的とした。ヒト抜去歯より得られた歯根膜組織より得られた歯根膜線維芽細胞を用いて、LPAの合成経路を14C-ホスファチジルコチン(PC)、14C-リゾ-PC及び14C-パルミチン酸により検討した。また、LPAのシグナル伝達経路をMAP kinase経路を中心に解析した。さらにメカニカルストレスに応答するLPAのシグナルに関しても解析した。14Cラベルした基質を用いた実験の結果、LPAが歯根膜線維芽細胞内で合成されることが明らかになった。またLPAによる細胞内シグナル経路はLPA1およびERKを主に介していることが明らかになった。更にメカニカルストレスによってPC代謝物が放出されることが確認された。従って、歯根膜線維芽細胞において、LPA合成及びERKによる細胞内シグナル経路が明らかになり、またメカニカルストレスによるPC代謝物の放出も確認された事より、LPAを主体としたシグナルは歯根膜組織において重要な役割を果たしていることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)