2012 Fiscal Year Annual Research Report
光干渉断層画像診断法の歯科領域への応用と最適化に関する研究
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22592083
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
倉林 亨 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (60178093)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邊 裕 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (00361709)
角 保徳 独立行政法人国立長寿医療研究センター, 歯科口腔先端診療開発部, 部長 (30187801)
島田 康史 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (60282761)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | MTF / 断層撮影 |
Research Abstract |
OCT装置の空間分解能等を正しく評価するためには、OCT装置自体の品質保証の評価を行うことが必要である。当該年度の研究では、OCT装置の品質保証を行なう上で重要な事項について、検討することを目的とした。 OCT装置に対して、精密ゴニオステージを用いて、ガラスエッジファントムを近赤外光の入射角が鉛直になる条件を模索し、その画像評価を行った。この画像について、過去の実験による画像との比較を行い、画像ノイズがガラスエッジファントムの画像プロファイルに及ぼす影響について検討した。また、光重合レジンを用いた被写体を、そのシェードに従い各種作成し、OCT画像に対するプロファイル解析を行なった。本研究結果により、精密ゴニオステージを用いてガラスエッジファントムをOCTの近赤外光に対し鉛直に位置づけた場合には『Saturationアーチファクト』が生じることが明らかとなった。更にこのアーチファクトは、光重合レジンのストリップス圧接面に対しても生じうることが明らかとなった。また以前取得した画像との比較により、OCTの品質保証の評価として、われわれのMTF解析法が有効である可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
OCT画像の解像度について客観的な評価方法を確立するという当初の目的を達成しつつある。得られた結果は、今後OCTを歯科臨床に応用する上で重要なデータを提供するものと予想される。
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Strategy for Future Research Activity |
上述したsaturationアーチファクトは、高い反射率を持つ物質に対して近赤外光が鉛直に入射する場合に発生すると予想され、歯科臨床でもしばしば遭遇することが危惧されるが、これまでの研究において指摘されたことは無い。今年度はこのアーチファクトの発生機序を実験的に証明するとともに、その低減方法についても検討を行う予定である。後者の目的のために、Santec社との共同で、近赤外光の出力を調整できる「パワー調整機構」の開発を行いたい。
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Research Products
(6 results)