2010 Fiscal Year Annual Research Report
DNA障害に起因する細胞死におけるERストレス経路の関与
Project/Area Number |
22592088
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
佛坂 由可 長崎大学, 病院, 講師 (10244089)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片山 郁夫 長崎大学, 病院, 助教 (80295089)
田代 茂樹 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (20300882)
中村 卓 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (30172406)
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Keywords | hypoxia / γ-taxilin / ER stress / 細胞死 |
Research Abstract |
平成19-20年度科学研究費基盤C「Hypoxiaに関わる新しいER stress経路の同定」(課題番号19592173)にて、われわれは、hypoxiaにおけるαNACを介した新しい小胞体ストレス(ER stress)経路を同定し、論文として発表した(Cell Death Differ 16:1505-14;2009)。本研究では、DNA障害による細胞死にER stressが関与していることを示し、さらに、そのメカニズムを解明する事を目的としていた。本年度は、DNA障害において、αNACの発現が減少し蛋白分解が起こることの確認、およびDNA障害によるER stress誘導の確定に目標を置いていた。しかし、研究を遂行中に、hypoxiaにおいてγ-taxilinの発現が減少し蛋白分解が起こることを見出した。さらに、γ-taxilinの発現が減少する事によって細胞死が引き起こされる事を発見した。よって、hypoxiaによる細胞死において、γ-taxilinの発現が減少し蛋白分解する事によりER stressが起こることを示し、さらに、そのメカニズムを解明する事に目的を変更し、現在研究を進めている。現在の所、γ-taxilinの発現が減少する事によって細胞死が引き起こされる事を、Annexin assay、Western blotおよび顕微鏡にて確定しようとしている。
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