2012 Fiscal Year Annual Research Report
拡散強調MRイメージングを応用した再生軟骨分化評価法
Project/Area Number |
22592092
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
角 忠輝 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (80284701)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
角 美佐 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (90284702)
佐々木 美穂 長崎大学, 大学病院, 助教 (10437874)
木村 泰男 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (30253686)
中村 卓 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (30172406)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 核磁気共鳴撮像法 / 拡散強調撮像法 |
Research Abstract |
3次元的に構築された軟骨組織において、現時点では軟骨の分化、組織成熟の程度、さらには微細な石灰化の3次元構造などの非侵襲的な評価は困難である。関節軟骨の質量の70-80%を構成する水分子は、細胞膜や細胞外基質によって運動が複雑に制限されるため複数・多方向の拡散成分を示し、組織内の水分子の運動性と軟骨の材料特性との間にある密接な関係を把握するために、MR拡散強調撮像におけるみかけの拡散係数を求めることは有用である。 ここで、細胞周期のS期におけるチェックポイント機構や紫外線やアルキル化剤によるDNA障害修復に関与する酵素Flap endonuclease 1(FEN-1)の機能を欠損させた遺伝子を、I型コラーゲンプロモータ下で発現するトランスジェニックマウス(tgマウス)は、骨粗鬆症などの老化現象が進行しており骨形成機序に異常をきたしている。このマウスから得られる細胞のin vitroにおける組織(細胞)内拡散係数を正常マウスと比較しつつ測定することで、3次元的再生軟骨を作成するに当たっての基礎データを収集する。野生型としてC57BL/6マウス、変異型としてFEN-1欠損tgマウスの脛骨ならびに腓骨より骨髄を採取し、プレート培養により得られた単層付着細胞懸濁液と、細胞足場材料としてのコラーゲンスポンジから軟骨組織を作製することを試みたが、組織片を作成するに十分な量の変異型、野生型の線維芽細胞株を作成することが困難であり、よって均質な軟骨組織を得られず、現時点では再生軟骨組織を同定するのに十分なS/Nが得られる最適b値の設定までには至らなかった。 また、上記の拡散現象に影響を与えるであろうと考えられる周囲組織の灌流現象について、悪性腫瘍(副鼻腔腫瘍、悪性リンパ腫、鼻咽腔腫瘍、中咽頭腫瘍、唾液腺腫瘍)の撮像から得られた拡散強調撮像を用いて、その関係性を考察し論文として発表した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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