2010 Fiscal Year Annual Research Report
上皮間葉転換および幹細胞関連分子発現プロファイルに基づく口腔扁平上皮癌の新分類
Project/Area Number |
22592100
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
莇生田 整治 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (80296706)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 桃子 慶應義塾大学, 医学部, 研究員(非常勤) (50570967)
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Keywords | 口腔扁平上皮癌 / EMT / CD44 |
Research Abstract |
上皮間葉転換(epithelial mesenchymal transition:EMT)および幹細胞様性質(stem cell-like characterstics)は癌の悪性度及び治療抵抗性を規定する重要な現象である。本研究では、口腔扁平上皮癌においてすでにわれわれが特定した10-20の候補分子群の発現を解析し、再発・転移や化学放射線療法の有効性を予測できる発現プロファイルを構築することを目的とする。具体的には、CD44,E-cadherin,各種keratin,twist,snail,vimentin,β-catenin,各種matrixmetallopeptidase,fibronectin,N-cadherin,hyaluronan synthase,integrin,Wnt,Notch,Hedgehog,Rb,cyclinE,slag,Zeb,p16などが挙げられる。特に今年度は頭頚部癌において幹細胞マーカーとの報告があるCD44において解析を進めた。 舌癌の各組織型について、また予後良好群・不良群においてCD44の免疫染色をおこなったところ、すべての症例でCD44の発現が見られた。しかし、同一検体においても発現強度に違いがみられたことから、口腔癌細胞株(HSC-2,HSC-3,HSC-4,0SC-19)を用いて、CD44が単なる標識だけではなく機能的な意義を持つかについて機能的解析を行っている。CD44をRNA干渉法(RNAi)で発現制御(抑制)し、どのような形質・機能変化を示すか(再発・転移などのイベントが抑制されるか、すなわち正常化するか否か)について、増殖、浸潤能、マウスにおける腫瘍形成能などの因子の解析中である。
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Research Products
(3 results)