2013 Fiscal Year Annual Research Report
1ステップ型接着システムの臨床的スミア層溶解能に基づく分類と短・長期的接着性能
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22592109
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
井上 哲 北海道大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (80184745)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 1ステップ型接着システム / 臨床的スミア層 / 接着性能 / 国際研究者交流 / ベルギー王国 |
Research Abstract |
H25年度は、前年度から行っていたサーマルサイクリング負荷試験(TC)が6月に終了したので、それらの試料について微小引張り接着試験と透過型電子顕微鏡(TEM)観察を行った。 1.TC後試料の微小引張り接着試験 ヒト抜去健全大臼歯歯冠部を水平に切断後、2種の臨床的スミア層を産生するためダイヤモンドポイント(レギュラー)および耐水研磨紙(#2000)を用いて研削し可及的平坦な被着象牙質面を得た。この面に対し、Clearfil Tri-S Bond (S3), Hybrid Coat II (HC), BeautiBond (BB), Bond Force (BF), Absolute 2 (AB), あるいはG-Bond Plus (GP)の接着システムを用いて処理し、コンポジットレジンを築盛した。37℃水中に1日浸漬後、試料をIsometにてスティック型に切り分け、5℃と55℃のTCを100,000回行い、通法に従って微小引張り接着試験を行った。その結果、レギュラー研削面に対する接着強さはH23年度に行ったTCなしの接着強さと比較し、GPとBFでは統計学的に有意に低い値を示したが、その他のシステムでは有意差は認めなかった。一方#2000研削面では、すべてのシステムにおいて、TCの有無による比較で統計学的有意差を認めなかった。 2.TC後試料のTEM観察 現在観察用試料の作製中であり、その結果が得られるには至らなかった。本年度で本研究期間は終了するが、継続して実験を行い、最終的にTEM観察まで行い、その研究成果は国際的な学術雑誌に投稿し公表したいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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