2012 Fiscal Year Annual Research Report
軸索反射によって産生される過剰神経ペプチドの特発性歯髄炎への関与
Project/Area Number |
22592125
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
小山 徹 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (60233623)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 特発性歯髄炎 / 軸索反射 / 神経ペプチド / 神経原生炎症 / アナンダマイド / マトリックスメタロプロテアーゼ |
Research Abstract |
特発性歯髄炎の病因に神経ペプチドが関与するということはこれまで示されていない。神経原生炎症は、軸索反射によって誘導されたSubstance P、 Calcitonin gene-related peptide(CGRP)、Nurokinin A、Neuropeptide Y、Vasoactive intestinal peptid (VIP)、 anandamideなどの神経ペプチドによって引き起こされると考えられる。我々は、アナンダマイドに焦点を絞って以下の知見を報告した。 1.アナンダマイド、CGRP、VIP、SubstancePは、MMP-2 産生を誘導すること。2.アナンダマイド刺激は、p38MAPK, JNKを活性化すること。3.アナンダマイドが誘導するMMP-2産生は、JNKの阻害剤であるSP600125において有意に抑制されること。4.ヒト培養歯髄細胞におけるCB1、CB2、TRPV1の発現をウェスタンブロット法にて確認した。5.ヒト培養歯髄細胞においてアナンダマイドが誘導する MMP-2 産生は CB1 およびTRPV1 のアンタゴニストにより抑制された。また、siRNA による knock down 実験でも同様の結果が得られた。 以上の結果から、アナンダマイドが CB1、TRPV1 さらには、主として JNK を介して MMP-2 産生を誘導している可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)