2010 Fiscal Year Annual Research Report
歯内治療における電気化学的な細菌由来プロテアーゼ活性および遺伝子検出法の開発
Project/Area Number |
22592126
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
西野 宇信 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (80364157)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永吉 雅人 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (30382419)
大塚 圭一 九州工業大学, 工学部, 助教 (70448439)
北村 知昭 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (50265005)
西原 達次 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (80192251)
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Keywords | 根管治療 / 無菌化 / 電気化学的検出 |
Research Abstract |
[研究の目的] 歯内治療における病態の把握や根管充填時期決定における重要な要素として,根管内および根尖病巣における細菌の存在があり,歯内治療成功率を向上させるには,複雑な根管系および根尖病巣に存在する細菌の高精度な検出と適確な除去の確認が必須要件となる.根管・根尖病巣に存在する細菌の検出法として,現時点では根管内からサンプルを採取し嫌気培養によって判断する手法がとられている.しかしながら嫌気培養法は操作が煩雑であり判定までに時間がかかることや経済的側面から臨床現場への普及度は低く,多くの歯科医師は,いまだに病態の変化を患者の自覚・他覚症状から歯科医師が主観的に判断している.本研究では,電気化学的手法を応用した細菌由来プロテアーゼ活性および特異的遺伝子検出による迅速・確実な細菌検出システムの開発を目的としている. (原因菌ライブラリーの構築) 本研究の目的である歯内治療における電気化学的検出法の開発には,細菌由来プロテアーゼあるいは特異的遺伝子を単離・精製するための細菌のライブラリー構築が必要である. 現在,不可逆性歯髄炎および根尖性歯周炎の原因菌の細菌ライブラリーを作成している. さらに効果的な診断ができるようにライブラリーの変更・追加はプロジェクト終了まで模索しシステム構築後の結果や新たに報告された知見を基に行う. 同時に根管内からのサンプル採取法と量の検討,ターゲットとなるプロテアーゼおよび遺伝子の選定(例:Enterococcus faecalisにおいてはゼラチナーゼとセリンプロテアーゼ)等を行っている
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Research Products
(7 results)