2012 Fiscal Year Annual Research Report
新規ワンステップボンディング材の接着システムの構築
Project/Area Number |
22592128
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
西山 典宏 日本大学, 歯学部, 教授 (90112953)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 光 日本大学, 歯学部, 助手 (00147737)
會田 雅啓 日本大学, 歯学部, 教授 (40147715)
後藤 治彦 日本大学, 歯学部, 助手 (70307875)
池見 宅司 日本大学, 歯学部, 教授 (80102565)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ワンステップボンディング材 / 酸性モノマーのカルシウム塩 / NMR |
Research Abstract |
本申請では、リン酸基あるいはカルボキシル基を有するメタクリル酸アミドモノマーと多官能性メタクリル酸アミドモノマーを添加したワンステップボンディング材をデザインし,加水分解安定性および接着耐久性の優れたワンステップボンディングを理論的に設計するための基礎的知見を集積することを目的としている。その予備実験として,従来のメタクリル酸エステルモノマーを用い、MDPを酸性モノマーとするワンステップボンディングを調製し,これをエナメル質あるいは象牙質に作用させたときに生成されるMDPのカルシウム塩の生成量がボンディング材の歯質への接着強さおよび接着耐久性に及ぼす影響をこれまで検討してきた。その結果、接着性および接着耐久性はMDPのカルシウム塩の生成量が多くなるにつれて、エナメル質より象牙質の方が大きく低下することが判明した。 本年度は、劣化の原因を模索するため、ワンステップボンディングをエナメル質あるいは象牙質に作用させたときに、副生成物として生成されるMDPのカルシウム塩およびリン酸カルシウム塩の分子種を同定し、これら副生成物がボンディング材の歯質への接着強さおよび接着耐久性に及ぼす影響について検討することを目的とした。その結果、エナメル質はMDPの分子間カルシウム塩を生成し、象牙質はMDPの分子内および分子間カルシウム塩を生成することが判明するとともに、リン酸カルシウム塩として、第2リン酸水素カルシウム塩の2水塩、さらに非結晶性のリン酸カルシウムを生成することが明らかとなり、これら副生成物が歯質接着性および接着耐久性に影響を及ぼす重要な因子であることが推察された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)