2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22592131
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
柵木 寿男 日本歯科大学, 生命歯学部, 准教授 (50256997)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新田 俊彦 日本歯科大学, 生命歯学部, 講師 (20247042)
代田 あづさ 日本歯科大学, 生命歯学部, 講師 (10307960)
山瀬 勝 日本歯科大学, 生命歯学部, 講師 (80301571)
山田 正 日本歯科大学, 生命歯学部, 助教 (60615178)
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Keywords | コーティング材 / コンポジットレジン / 歯科審美 / 歯冠修復 / ホワイトニング / 飲料水 |
Research Abstract |
MI:Minimal Interventionと審美性獲得を両立させるひとつの選択肢として、歯質や修復材表面に塗布を行うコーティング材が存在する。臨床に際しての使用上の明確なガイドライン、例えばどの程度の色調改善効果があるのか、あるいはどの程度の期間の暫間的審美治療に応用可能なのかなどは必ずしも明確とはなっていない。そこで本研究の目的は、歯科用コーティング材の審美性改善効果とその持続性をin vitroにおいて多角的に検討することにより、臨床応用のためのEvidence構築の礎を目指すものである。 平成23年度には、コンポジットレジンへの着色とホワイトニング剤の効果に関して測定を行った。その結果、醤油、黒酢、しそジュースなどの飲料水に試料を浸漬するとしそジュースが最も着色を生じ、その程度はコンポジットレジン中に配合されたフィラーの体積比によって影響を受ける傾向が認められた。 また、ホワイトニング剤の効果はコンポジットレジン自体の色調には影響を与えないものの、紅茶によって着色を受けたコンポジットレジンを漂白することが確認された。 これらの成果は平成23年5月にInternational Dental Materials Congress 2011、平成24年3月にAmerican Association for Dental Research 41st General Sessionにて発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
数種類の飲食物によるコンポジットレジンへの着色の影響について、有効なデータが得られており、複数の国際学会において公表を行っている。歯科用コーティング材の効果についても予備実験による基礎的データの収集は終わっており、本実験による最終段階を迎えている。
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Strategy for Future Research Activity |
歯科用コーティング材の効果に関しての検討方法を、当初予定していた色差測定を中心に行うが、さらに異なる方法を模索している。今後、確定次第、本課題に導入すべく準備を行っている。 また、課題研究の最終年度であるために、学会発表のみならず、論文公表の準備を行う予定である。
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