2012 Fiscal Year Annual Research Report
接着耐水性を有する新規シランカップリング剤の開発とコンポジットレジンへの応用
Project/Area Number |
22592132
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
二瓶 智太郎 神奈川歯科大学, 歯学部, 准教授 (50237781)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 行成 東京理科大学, 工学部, 准教授 (70277276)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | シランカップリング剤 / コンポジットレジン / 接着性 / 耐水性 / 耐久性 |
Research Abstract |
研究計画に基づき,平成22年度は新規疎水性シランカップリング剤の合成を行い,その効果を確認し,平成23年度は長期水中保管後の接着強さと試作したコンポジットレジンの基礎的な物性について,コントロールである3-MPSと比較して有効であることを確認した.本年度(平成24年度)は,試作したナノハイブリッドコンポジットレジンの表面性状とシラン処理層の解析を行った.その結果,①試作ナノハイブリッドコンポジットレジン硬化体の吸水量,硬さ,および接触角は,3-MPS処理と比較して同等であった.②水中保管後の脱離したシラン分子は,新規疎水性シランカップリング剤が3-MPS処理と比較して有意に低かった.③処理層のミクロ的解析において,TEM観察により新規フルオロアルキルシランと3-MPS混合カップリング剤は規則正しいミクロドメイン構造を呈していた. 以上の結果より,フルオロアルキル基含有シランならびにベンゼン環を挟み加水分解性基と有機官能基が対称性に位置するシランカップリング剤で処理されたフィラーを含むコンポジットレジンは,カップリング層の耐加水分解が向上し,しかもマトリックスレジンとの相溶性も増し,フィラーとベースレジンの親和性が高められたことから,長期水中保管後のコンポジットレジンの物性の低下は認められなかったと示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)