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2011 Fiscal Year Annual Research Report

重度骨吸収患者へのインプラント治療のための骨増生と荷重負荷の影響の解明

Research Project

Project/Area Number 22592155
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

保志 美砂子  九州大学, 大学院・歯学研究院, 特別研究員 (10419591)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松下 恭之  九州大学, 大学院・歯学研究院, 准教授 (60159150)
古谷野 潔  九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (50195872)
江崎 大輔  九州大学, 大学院・歯学研究院, 学術研究員 (10608970)
Keywords重度骨吸収 / インプラント / 骨増生 / 荷重
Research Abstract

九州大学動物実験倫理委員会の承認を得た後,18ヵ月齢,体重10kgの雌性ビーグル犬6頭の上下顎前臼歯部を抜去し,8週後に下顎左右前臼歯部にそれぞれ3本のインプラントを埋入した.荷重負荷装置を用いて,3本のうち1本を荷重なし(ON),残りの2本に10Nまたは50Nの2種類の側方荷重負荷を1Hz 1800cycle/日で週2回,3週間行った.また,埋入時,1週後,2週後に蛍光ラベリング剤を投与した.3週目に屠殺し,インプラント周囲組織を組織学的および形態計測学的に評価した.また,骨ブロックのCT撮影を行い,得られたデータから,即時荷重の状況を想定して接触を考慮したFEMモデルを作成し,インプラントとの界面における骨のひずみ解析を行った.
FEM解析の結果,50N群におけるひずみ量は3700μεであり,Frostの理論における骨吸収を引き起こす領域に相当する値であった.組織学的には,他の群と比較してチタン表面への新生骨の直接接触が認められる部位は少なく,ネック部では骨吸収が進み,炎症性細胞の浸潤を認めた.また,蛍光染色ではインプラントネック部での骨形成は認められず,骨形成が認められる部位でもON群と同程度の蛍光強度であったことから,in vivoでの骨吸収部位とFEM解析でのひずみの集中部位が一致することが示唆された.それに対して10N群におけるひずみ量は200μεであり,Frostの理論における骨量増加を起こす領域に相当する値よりはやや低い値であるが,組織学的には感染所見はなく,骨接触状態も良好で,チタン表面に新生骨の直接接触が認められ,蛍光染色ではインプラントネック部から先端に向かって広い範囲で骨形成がみられた.さらに,骨接触率および骨密度はON群と比較して有意に高い値となった(図1).補綴領域では基本的に力を避ける考え方が従来主であったが,適正な荷重を与えることで,osseointegrationの獲得ならびに骨質の改善に寄与することが示唆された.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

現在骨増生を行う前段階として、骨増生を行わない状態での荷重負荷と骨吸収の相関を明らかにしたところである。今後、実験的に骨欠損を作成し、骨増生を行った上で荷重負荷実験を行う予定である。

Strategy for Future Research Activity

現在、骨増生を行わない状態での荷重負荷と骨吸収の相関を明らかにしており、さらに適正な荷重で骨量が増加することも明らかにしている。
今後、実験的に骨欠損を作成し、骨増生を行った上で荷重負荷実験を行う予定であり、これにより、通常骨増生後に荷重を負荷しないという考えが一般的であったが、適正な荷重負荷により骨増生部位の骨の形成を促進させることができる可能性がある。

  • Research Products

    (2 results)

All 2011 Other

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Relationship between magnitude of immediate loading and peri-im plant bone reaction in does

    • Author(s)
      ESAKI D, et al
    • Journal Title

      Clin Oral Implants Res

      Volume: (未定)

    • DOI

      DOI:10.1111/j.1600-0501.2011.02305.x

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 即時荷重の大きさの違いがインプラント周囲骨の反応に与える影響2011

    • Author(s)
      江崎大輔, 松下恭之, 鮎川保則, 松崎達哉, 古谷野潔
    • Organizer
      社団法人日本補綴歯科学会第120回記念学術大会
    • Place of Presentation
      広島市
    • Year and Date
      2011-05-22

URL: 

Published: 2013-06-26  

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