2012 Fiscal Year Annual Research Report
なぜ顎筋のストレッチ療法は慢性疼痛に効くのか?-顎筋粘弾性の検討ー
Project/Area Number |
22592156
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
鳥巣 哲朗 長崎大学, 大学病院, 講師 (80264258)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 比呂司 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (40229993)
田中 美保子 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (00304957)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 口腔顔面痛 / 筋硬度 / Eccentric運動 / 慢性疼痛 / 顎筋 / かみしめ |
Research Abstract |
本年度は、昨年に製作したEccentric運動負荷装置に開口力検出部分を追加し、同装置を用いて開口筋に負荷運動を与えた状態で連続記録が可能かどうか確認した。運動負荷装置の負荷部分が干渉しないように初期設定位置を行う必要があることがわかった。実際に低強度および中等度負荷を与え、各々の状態で開口負荷力と筋活動が連続記録できた。しかし現時点では実際の開口量を同時記録することが困難なため、実験条件によっては更に改良する必要が示された。今後はtension-length曲線における負荷運動効果の影響を確認するため、同装置で負荷開始位置の変化させ検討を重ねていく。 筋粘弾性計測に関しては押し込み式筋硬度計の有用性を検討した。まず硬度が規定されているシリコンサンプルを用いて装置の再現性を検討した。2人の術者が実施しどちらの計測値も硬度変化に一致した計測値の増加が観察され、筋硬度変化検出に応用可能なことが示された。さらに同装置で筋活動レベルの変化による筋硬度変化を検出できるか検討した。一側の咬筋筋活動レベルを視覚フィードバックし最大筋活動に対し一定の%に保った状態で上記の筋硬度計で筋硬度を計測した。筋活動レベルの増加に伴い筋硬度も増加を示した。以上のことから同装置を患者群の筋硬度変化の評価項目の1つとして用いることができることが示された。前年度に得られた加速度脈波による自律神経筋活動レベルと併用して筋緊張度/筋硬度の客観的評価を行っていく。上記の結果を利用し、昨年度までに得られた実験的低強度持続咬みしめによる疼痛感受性変化(疼痛抑制効果)の結果を考慮しつつ、Eccentric運動が疼痛感受性や筋粘弾性に与える影響、およびそのメカニズムを更に検討していく。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)