2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22592164
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
川良 美佐雄 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (20147713)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小見山 道 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (60339223)
飯田 崇 日本大学, 松戸歯学部, 助教 (50453882)
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Keywords | クレンチング / 機能的磁気共鳴装置 / 経頭蓋磁気刺激法 |
Research Abstract |
Awake bruxismとは日常生活中に無意識に行われている歯のクレンチングであり、非機能な行動として咬合性外傷や咀噛筋筋痛の原因因子として関与されていると考えられている。この非機能的な歯のクレンチングに対して、現在の臨床現場では末梢側より理学療法,薬物療法といった対症療法を行うことで口腔領域の症状に対してアプローチする治療方法が主であるが、中枢側へのアプローチからこの非機能的な行動を抑制する対処療法に関する検討はされていない。そこで、本研究は機能的磁気共鳴装置、経頭蓋磁気刺激法を用いてクレンチングの発現に関与する脳内活動を解明し、経頭蓋直流電気刺激法を用いて中枢よりクレンチングの発現を減少させる対処療法の開発を試みることを目的とする。現在までに機能的磁気共鳴装置、経頭蓋磁気刺激法を用いたクレンチングに関する様々な脳活動の報告が認められるが、これらの報告のみでクレンチングに関わる中枢側での刺激部位を特定することは困難と考えられる。そこで本年度は機能的磁気共鳴装置、経頭蓋磁気刺激法を用いてクレンチングに関する脳活動の更なる検討を行うことを計画した。これらの機材を用いた本実験を行うに先立ち、本実験での被験者への課題およびタイムスケジュールの詳細な設定を決定するため、筋電図を用いた予備実験にてクレンチング中の咀噛筋筋活動に対する視覚刺激を使用した場合の影響を検討した。現在これらの予備実験の結果をもとに機能的磁気共鳴装置、経頭蓋磁気刺激法を用いた実験プロトコールの作成を行い、本実験へと移行中である。
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Research Products
(3 results)