2012 Fiscal Year Annual Research Report
磁性アタッチメント用新規磁性コンポジットレジンの開発
Project/Area Number |
22592167
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
宮川 行男 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 教授 (20120735)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相馬 弘子 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 講師 (90409235)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 磁性 / コンポジットレジン / 磁性アタッチメント / フィラー / ステンレス鋼 / 溶解性 / 耐食性 |
Research Abstract |
SUS444粉末を90%含有する磁性コンポジットレジンを調製し、まずISO 4049に準拠して操作時間と硬化時間を調べた。なお、ベースレジンは、UDMA/MAAに4-METAを6%、もしくは8%配合した後BPOを微量添加したものを使用し、キャタリストレジンは、DMPTを微量添加したUDMAを用いた。フィラーは、HCl処理を行った場合(PH)と行わなかった場合(NH)について、1%、2.5%あるいは4%4-META処理を行った。その結果、1)HCl処理を行うと硬化は遅延した。また、4-META処理濃度が高いと、およびレジン中の4-META含有量が多いと、硬化は遅延した。 続いて、レジン中の4-META配合量を6%、4-META処理濃度を1%に固定したときのNH試料とPH試料の各種特性を測定した。主な結果は以下の通りであった。2)蒸留水中に1日、7日、4週、12週浸漬したときの曲げ強さは、浸漬日数の増加に伴い顕著に低下した。また、NHに比較してPHの値は有意に小さかった。3) ISO 4049に準拠した吸水性と溶解性は、各規格値をNHおよびPH試料とも余裕をもって満足した。4) ISO 10271に準拠した乳酸および塩化ナトリウム混合溶液中における静的浸漬試験の結果、溶出金属イオン量の合計は、NH試料の方が若干多かったが耐食性はいずれも良好といえた。 磁性アタッチメントを利用している歯科医師に磁性コンポジットレジンを試用してもらった結果の主な意見は以下のようであった。①2種類のペーストの色を変えてほしい。②表層だけでも光重合可能にしてほしい。③早く実際に臨床で使用したい。これらを受けて改良を試みたが、①は、フィラーの特性上顕著な差を付けることは困難であった。②は、ある程度可能と考えられた。③については、上記2)の結果から、長期間の水中耐久性を向上させることが必要と判断された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)