2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22592173
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
橋本 和佳 愛知学院大学, 歯学部, 准教授 (90201706)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 裕 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (20139950)
森 隆司 愛知学院大学, 歯学部, 准教授 (00159188)
阿部 俊之 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (80231116)
竹市 卓郎 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (20340151)
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Keywords | 耐糖能 / 血糖値 / 生活習慣病 / 咀嚼 / メタボリックシンドローム / 肥満 / OGTT / 摂食習慣 |
Research Abstract |
これまでヒトを対象に、栄養摂取の咀嚼の有無が栄養摂取後の血糖値推移に差を来すことを明らかにしたが、摂食習慣の違いに起因する咀嚼の程度の差が成長して後の耐糖能に及ぼす影響は明らかではなかった。 また、血糖値の推移の変化を引き起こす機序についても明らかではない。 そのため、咀嚼と耐糖能との関連についてラットを用いてさらに詳細に検討した。 方法は、離乳時より粉食のみで育成する群と、固形食のみで育成する群にわけ、約70週齢時までの長期を目処に、OGTT時の血糖値の推移と、血中インスリン値ならびに血漿C-peptide値の推移を検討することによる。 その結果、OGTT時の血糖値は約40週齢時以降粉食群が固形食群に比較して大きな値を示し、固形食群にくらべて粉食群の耐糖能が低下することが明らかとなった。 また、OGTT時の血漿インスリン値が固形食群にくらべて粉食群が低かったことと、OGTT時の血漿C-peptide濃度が固形食群にくらべて粉食群が低かったことから、粉食群の膵におけるインスリン分泌能が低下することが明らかとなった。 これにより、育成時の咀嚼の程度の差が、成長して後の耐糖能に影響を与えることが示唆されたので、継続して飼育し、さらに検討を続けている。
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