2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22592173
|
Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
橋本 和佳 愛知学院大学, 歯学部, 准教授 (90201706)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 隆司 愛知学院大学, 歯学部, 准教授 (00159188)
伊藤 裕 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (20139950)
竹市 卓郎 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (20340151)
阿部 俊之 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (80231116)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 耐糖能 / 血糖値 / 咀嚼 / 歯の欠損 / 歯 / メタボリックシンドローム / 生活習慣病 / 糖尿病 |
Research Abstract |
平成23年度までに食餌の性状を咀嚼の必要な固形状のみの群と、咀嚼の必要性の少ない粉末状のみの群とにわけてWister系ラットを離乳時より飼育することにより、食餌の性状の違いが耐糖能、インスリン抵抗性に与える影響について確認を行った。 本年度はそれに加えて、Wister系ラットを用いて、歯の欠損が耐糖能に及ぼす影響を検討するため、臼歯を抜歯し口腔内感覚を変化させた群と、コントロール群とで、耐糖能の比較を行った。 その結果、抜歯群のOGTT時の血糖値はコントロール群に比較して高い値を示し、かつ、抜歯群ではOGTT時の血漿インスリン値がコントロール群に比較して低い値を示した。これにより、歯の喪失はメタボリックシンドロームをはじめとする生活習慣病の病態に関連を有する耐糖能に影響を与えることが示唆された。 また、咀嚼習慣の改善による耐糖能改善の可能性についての検討をおこなうため粉食または固形食のみで飼育したWister系ラットで耐糖能に差が現はじめる45週齢時に、飼料性状の入れ替えを行い、咀嚼習慣の改善による耐糖能の改善の可能性について検討を行ったところ、粉末状飼料から固形状飼料へ変更した群では食餌性状変更後の耐糖能に改善がみられた。それに対して固形状飼料から粉末状飼料へ食餌性状を変更した群では、固形状飼料のみで飼育した群と耐糖能に差は認められなかった。 これらのことから、粉末状飼料から固形状飼料への食餌性状の変更は咀嚼を促進させ糖代謝能への影響を与えることが示唆された。また、よく噛む咀嚼習慣は週齢を重ねたのちの食餌性状の変更にも大きくは影響されないことが示唆された。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|