2011 Fiscal Year Annual Research Report
トレシルクロリド方で細胞接着タンパク質を表面固定したインプラント周囲の組織反応
Project/Area Number |
22592189
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
小澤 知倫 横浜市立大学, 市民総合医療センター, 助教 (30381479)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
早川 徹 鶴見大学, 歯学部, 教授 (40172994)
廣田 誠 横浜市立大学, 附属病院, 准教授 (20347305)
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Keywords | インプラント |
Research Abstract |
1.細胞接着タンパク質を固定化したインプラントの作成(早川) 1)細胞接着因子の濃度,反応時間,反応温度などに関する基礎データをもとに、骨折などの手術で金属製プレートを固定する際に用いる純チタン製のネジ(インプラントの代用)数種類に対し、トレシル化処理を施行。トレシル化処理したネジを細胞接着タンパク質(コラーゲン等)と反応させ、タンパク質を化学結合によりネジ表面に固定化した。 2動物の顎骨への埋入実験(廣田、小澤) 1)トレシル化処理を施行し、細胞接着タンパク質(コラーゲン等)を固定化した、純チタン製のネジを動物のどの部位に埋入するのか、適当か検討を重ねた。(顎骨内の抜歯窩や口蓋骨などの適応部位を模索) 2)検討の結果、動物の口蓋骨・抜歯窩に純チタン製のネジを埋入し、粘膜上皮とチタンの結合も見るために、ネジの一部は粘膜上で口腔内に露出する状態とした。 3)動物に埋入し、一定期間を経過させ、生体との適合性を検討したが、短期経過例は良いが、長期経過例は、動物の咬合に伴い脱落してしまうことが相次いだ。そのため、ねじの種類を変更したりしながら実験を重ねた。 4)一定期聞後埋入していた、ネジを周囲組織と一塊にして摘出した。 2)通法に従って、非脱灰薄切切片を作成し、染色後、光学顕微鏡を用いて、骨および軟組織との接触率を測定するとともに,組織学的検討を進める予定であるが、現在標本作製中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
長期経過例では、ネジを動物の顎骨に埋めた後、咬合が原因と思われるネジの脱落が多発し、予定通りに実験が進まなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
動物に埋めたネジの脱落を防ぐために、餌の形態やネジの形態さらには実験動物の変更を踏まえて実験を進めて行くつもりである。
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