2010 Fiscal Year Annual Research Report
ジルコニアセラミックスに対するシリケート表面処理法の確立とレジン前装への応用
Project/Area Number |
22592192
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
藤島 昭宏 昭和大学, 歯学部, 講師 (50209045)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 雅人 昭和大学, 教養部, 准教授 (50277844)
掘田 康弘 昭和大学, 歯学部, 講師 (00245804)
宮崎 隆 昭和大学, 歯学部, 教授 (40175617)
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Keywords | ジルコニア / 表面改質 / シリケート処理 / 接着強さ / レジン前装クラウン |
Research Abstract |
本年度の研究は、各種の表面改質処理による接着性の向上と歯冠補綴物への応用を目指して、イットリアで部分安定化させたジルコニアセラミックス(Y-TZP)に対する接着試験を行った。Y-TZPに対するせん断接着強さは、未処理の焼結面に対してはプライマー処理を施しても15MPaしか示さなかったため接着強さは小さかったが、トライボケミカル(TBC)処理でシリカコーティングを施した後シランカップリング処理を塗布した条件で38MPa、サンドブラスト処理を施した後にプライマー(MDP)処理をしたもので 41MPa、さらには両者を組み合わせた複合処理(TBC+MDP)では49MPaの最高値を示し、サーマルサイクル負荷後でも接着強さの低下はほとんど生じず接着耐久性も良好であった。また、複合処理に用いるプライマー処理では6-MHPAよりもMDPの方がプライマー効果は大きかった。これらの結果を踏まえ、次年度はより簡便なシリケート層の生成方法、表面処理後のシリケート層とシランカップリング剤やプライマーの接着構造の分析、複合表面処理法のジルコニア製レジン前装冠への適用についても検討する予定である。
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Research Products
(7 results)