2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22592201
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Research Institution | Matsumoto Dental University |
Principal Investigator |
八上 公利 松本歯科大学, 歯学部, 准教授 (00210211)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笠原 香 松本歯科大学, 歯学部, 准教授 (20064694)
牧 茂 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (20134942)
川原 一郎 松本歯科大学, 歯学部, 講師 (20319114)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 骨再生 / 糖尿病 / 幹細胞 / 骨補填材 / ドラッグデリバリーシステム |
Research Abstract |
【目的】我々は, in vivoにおけるアテロコラーゲンコートβ-TCP担体の新生骨形成能の評価のため、幾何構造による血管形成と骨形成による効率的な骨再生材料の開発を行ってきた.そして,37HβTCPが骨形成素材として有効なことを実証してきた(Yagami et al.JBMME, 2012).また,同素材にコラーゲンを被覆すると細胞の増殖率が上がり,アルカリフォスファターゼの活性が高くなることが,in vitroの培養実験で検証されている.従来の骨補填材の研究では、本研究計画のような血管形成能を持ち骨代謝機構を活性化させる機能と機械的強度を併せ持つ研究がなされた報告がない。そこで,今回は,37HβTCPにアテロコラーゲンを被覆した場合の組織反応を検証した. 【研究方法】ラット頭頂骨骨膜下へ全身麻酔下にて,直系3mm、高さ1mmの未コート37H-β-TCP(37H),アテロコラーゲンコート37H-β-TCP(Col37H)(高研・パイロット社)を埋入した.埋入当日にカルセインを,1週毎にアリザリンを静脈内投与し、石灰化部位を蛍光ラベルした.埋入後1、2、3、4、6週後にサンプルを周囲組織と共に摘出し、qCT測定および非脱灰硬組織切片にて組織解析を行った. 【結果】何れの担体の孔内においても,カルセインおよびアリザリンによる骨組織形成が確認された.Col37Hでは2週後において、骨膜側および既存骨膜側骨表面からの太くて豊富な血管の形成が見られた.そして、ハニカム孔内における骨形成は,37Hに比べCol37Hに多く見られた.骨密度は、1週後において、Col37Hのほうが37Hに比べやや密度が高かった。以上のことより、Col37Hは早期の骨形成を促進することができ、より効率的な骨形成法が行えると思われ,骨再生療法へ貢献できると考えられる.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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