2011 Fiscal Year Annual Research Report
骨芽細胞の分化・増殖を促進する亜鉛修飾型チタン系インプラントの開発
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22592205
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
福田 雅幸 秋田大学, 医学部, 准教授 (20272049)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 修 山形大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (00230540)
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Keywords | チタン系インプラント / 亜鉛修飾 / 骨芽細胞 / 分化・増殖 |
Research Abstract |
平成23年度は、平成22年度に作製した亜鉛修飾型チタン系インプラント(Zn-Ti)を用いて、骨芽細胞の分化・増殖に関する実験を行った。 材料は、Zn-Tiの板状の試料で、細胞は当科で株化したヒト骨髄由来骨芽細胞(hBMCs)を用いた。試料上でhBMCsを培養し、細胞増殖試験はMTT法で、骨芽細胞への分化能はELISA法で、アルカリフォスファターゼ(ALP)、I型コラーゲン(type I col)、オステオポンチン(OPN)のタンパク量を検討した。また、石灰化に関しては、アリザリンレッド染色を行った。コントロールには、未処理のチタン(Ti)を使用した。 細胞増殖試験は、実験期間(10日間)を通してZn-TiとTiに差はなかった。ALP活性は、培養4日目と7日目でZn-TiがTiより有意に高く、typeIco1産生は培養4日目でZn-TiがTiより有意に高く、OPN産生は培養14日目と21日目でZn-TiがTiより有意に高く、石灰化は培養4週目でZn-TiがTiより有意に高い値を示した。 以上の結果から、今回作製したZn-Tiは、細胞レベルにおいて骨形成能を示したためin vivoにおける骨形成能のスクリーニングのために、線状の試料(同処理を施したチタン線)をラットの大腿骨に埋入した。しかし、骨折や感染により実験結果が安定せず、平成24年度のウサギを用いた実験に移行中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実験計画に沿って研究は進行中である。
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Strategy for Future Research Activity |
細胞レベルにおいて骨形成能の評価が終了し、in vivoにおける骨形成能のスクリーニングのために、線状の試料(同処理を施したチタン線)をラットの大腿骨に埋入した。しかし、実験結果が安定せず、平成24年度のウサギを用いた実験に移行中である。
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Research Products
(6 results)