2012 Fiscal Year Annual Research Report
ナノサイズパーティクルを用いた口腔癌のレセプターターゲティングDDSの開発
Project/Area Number |
22592206
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
中島 雄介 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 講師 (90431957)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | ナノサイズパーティクル / EGFレセプター |
Research Abstract |
本研究の目的は、近年急速に開発が進んでいるナノメディシンの技術に着目し、バクテリア由来のナノサイズパーティクルをキャリヤとしたレセプター・ターゲティングの概念を用い、口腔癌における腫瘍選択的なドラッグデリバリーシステムを開発することである。H24年度に実施予定していた計画は、Minicell 表面の特異抗体と標的口腔癌細胞表面に高発現しているレセプターの両方を認識できる bispecific antibody を製作し、(1) Minicell の腫瘍細胞選択的発現を免疫蛍光染色法にて解析すること(in vitro)。(2) マウスにおける口腔癌移植腫瘍を用いて、 Minicell パッケージ抗癌剤の抗腫瘍効果の測定すること(in vivo)。(3)Minicell の腫瘍選択的発現を放射線同位元素 125Iで標識した Minicell を利用して検証することであった。 研究では、Minicell 表面の O-antigen と細胞表面に発現してEGFレセプターを同時に認識する bispecific antibody を製作した。この抗体を用いて、EGFレセプターを高発現している口腔癌細胞表面に Minicell の発現を試みた。培養口腔癌細胞を用いて発現の特異性を、免疫蛍光染色法にて解析したところ、EGFレセプターの発現量に比例して、Minicellの発現が計測された。次にヌードマウスに腫瘍形成し、抗癌剤をパッケージしたMinicellを腫瘍内に局所投与、移植腫瘍の大きさを計測し抗腫瘍効果を測定した。コントロール群にEGFレセプター低発現の腫瘍、実験群にEGFレセプター高発現の腫瘍を設定し腫瘍計を測定したところ、実験群で抗腫瘍効果が強く認められたが、2群間に統計学的有意差を認めるまでには到らなかった。現在は、Minicellの投与濃度依存的な抗腫瘍効果を計測している。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|