2012 Fiscal Year Annual Research Report
4NQO誘発ラット舌発癌モデルによる早期メチル化異常と脱メチル化による影響の解析
Project/Area Number |
22592212
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
加藤 恵三 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (40397336)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 明 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10242728)
柴田 敏之 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50226172)
牧田 浩樹 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (50345790)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | メチル化 |
Research Abstract |
口腔領域はたばこ、アルコールなどの発癌物質に暴露する頻度が高い領域と考えられる。これら発癌物質は遺伝子メチル化異常などのepigeneticな変化と密接に関係していることが考えられ、これまでに各領域の癌、前癌病変においてメチル化については多く報告されている。また、メチル化は可逆的な変化であり、脱メチル化についても報告されているが、そのメチル化の発現する過程(発癌物質の暴露期間)について、これまでに詳細な検討はなされておらず、加えて脱メチル化剤による経時的な脱メチル化の検索を行った実験は認められない。そこで本研究では4NQO誘発ラット舌発癌モデルを用いてメチル化の経時的推移を明らかにし、さらに脱メチル化剤を応用し、脱メチル化と臨床病態との相関を確認することで、脱メチル化による発癌予防、病態の進行の制御の可能性を探る目的で行った。 1:4NQO誘発ラット舌発癌モデルを用いて発がん物質とメチル化の影響について検証した。4NQOの投与期間(3週、6週、9週と短期間に設定)に応じて異型性などの病態が生じることが予想されるのでそれぞれの病態とメチル化の差異について検討した。 2:上記1の実験を発展させ、脱メチル化剤を応用することにより各種遺伝子のメチル化、および脱メチル化が臨床病態とどのように相関するかを明らかにすべく検討した。標的遺伝子としてはp16, MGMT遺伝子を対象として研究を行い、メチル化の解析はpyrosequence法を応用して行った。 これらの検索によりこれまで明らかでなかった正常上皮→異型上皮→前癌病変→癌という一連の病態と、メチル化がどのように関連しているかが明らかとなり、さらに脱メチル化剤の応用が臨床病態、epigeneticな遺伝子異常をどの程度改善できるかが明らかとなり、今後の癌予防、啓発の一助になると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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