2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22592213
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高橋 克 京都大学, 医学研究科, 講師 (90314202)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
別所 和久 京都大学, 医学研究科, 教授 (90229138)
清水 章 京都大学, 医学研究科, 教授 (00162694)
菅井 学 京都大学, 医学研究科, 講師 (90303891)
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Keywords | 歯牙再生 / 歯数制御 / USAG-1 / BMP7 / 第3生歯 |
Research Abstract |
歯牙再生は,遺伝子工学的手法や永久歯の後継歯(第3生歯)の形成等,新しい方向性が模索されるようになってきた.われわれは,BMP拮抗分子USAG-1 KOマウスに歯数増加を見出し,歯牙再生への応用の可能性を報告してきた.近年BMP7のconditional nullマウスに上顎歯牙欠損を認めることが報告され,USAG-1がBMP7の拮抗分子である可能性が考えられた.今回われわれは,USAG-1とBMP7のdouble mutantマウスの解析によりBMP7の歯数制御に関して検討する。BMP7^<+/LacZ>マウスとUSAG-1^<+/LacZ>マウスのLacZ染色を行い,発現部位を検討したところ,E13.c15の上顎切歯部においてUSAG-1とBMP7の共発現を認めた.E17の上顎切歯部においてUSAG-1 KOマウスでは歯数が増加するのに対し、USAG-1とBMP7のdouble KOマウスにおいては正常な歯数となった.上顎切歯部においてUSAG-1欠損による歯数増加をBMP7欠損によりrescueできることを示した.以上のことから,上顎切歯部においてUSAG-1がBMPサブタイプの中でBMP-7の拮抗分子であり,BMP-7が歯数制御に関わると考えられた.ヒトにおいてもBMP-7を標的分子として歯牙再生を目指す新しいアプローチとなる可能性を示唆した
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Research Products
(7 results)