2010 Fiscal Year Annual Research Report
角化嚢胞性歯原性腫瘍におけるカルシウム感受性受容体の解析と新規治療への応用
Project/Area Number |
22592222
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
蔵原 慎一 九州大学, 歯学研究院, 助教 (20304818)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
窪田 泰孝 九州大学, 大学病院, 講師 (60205151)
梶岡 俊一 九州大学, 医学研究院, 准教授 (90274472)
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Keywords | 角化嚢胞性歯原性腫瘍 / カルシウム感受性受容体 |
Research Abstract |
本年度は、角化嚢胞性歯原性腫瘍由来線維芽細胞におけるCasR活性化による骨形成因子、bone morphogenic proteins (BMPs)の発現について分子生物学的に検討し、下記結果を得た。1)カルシウム刺激によってBMP-2およびBMP-4mRNAおよび蛋白の発現が増強された。2)角化嚢胞性歯原性腫瘍由来線維芽細胞ではカルシウム刺激によってCOX-2mRNAの発現とPGE2の分泌が増強された。3)角化嚢胞性歯原性腫瘍由来線維芽細胞ではPGE2刺激によってBMP-2mRNAの発現が増強されたが、カルシウム刺激によるBMP-2mRNAの発現増強はインドメタシンでの前処理によっても抑制されなかった。4)以上より、角化嚢胞性歯原性腫瘍由来線維芽細胞ではCasRの活性化によってPGE2とは関係なくBMP-2の発現が増強されることが判明した。
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Research Products
(2 results)