2011 Fiscal Year Annual Research Report
角化嚢胞性歯原性腫瘍におけるカルシウム感受性受容体の解析と新規治療への応用
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22592222
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
蔵原 慎一 九州大学, 歯学研究院, 助教 (20304818)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
窪田 泰孝 九州大学, 大学病院, 講師 (60205151)
梶岡 俊一 九州大学, 医学研究院, 准教授 (90274472)
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Keywords | 角化嚢胞性歯原性腫瘍 / カルシウム感受性受容体 / 線維芽細胞 / BMP-2 / 情報伝達機構 |
Research Abstract |
本年度は、角化嚢胞性歯原性腫瘍由来線維芽細胞におけるカルシウム感受性受容体(CasR)の活性化による骨形成因子、bone morphogenic proteins(BMPs)の発現について分子生物学的に検討し、下記結果を得た。1)カルシウ春刺激によってBMP-2および蛋白の発現が増強された。2)角化嚢胞性歯原性腫瘍由来線維芽細胞ではカルシウム刺激によってCOX-2 mRNAの発現とPGE2の分泌が増強された。3)角化嚢胞性歯原性腫瘍由来線維芽細胞ではPGE2刺激によってBMP-2 mRNAの発現が増強されたが、カルシウム刺激にょるBMP-2 mRNAの発現増強はインドメタシンでの前処理によっても抑制されなかった。4)nBMP-2 mRNA発現はERK1/2、p38 MAPK、JNKシグナル伝達回路とNF-κBカスケードが関与していた。以上より、角化嚢胞性歯原性腫瘍由来線維芽細胞ではCasRの活性化によってPGE2とは関係なくBMP-2の発現が増強されることが判明した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予備実験、基本的な本実験は終了している。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は最終年度であるが、24年度は、siRNAを用いた抑制実験を行い、本研究を完成させる予定。これによって、当初設定した研究目的は達成できる。
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Research Products
(4 results)