2012 Fiscal Year Annual Research Report
唇顎口蓋裂患者における間葉系幹細胞を用いた再生治療の確立
Project/Area Number |
22592223
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
山下 佳雄 佐賀大学, 医学部, 准教授 (50322300)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 昌昭 佐賀大学, 医学部, 教授 (10145211)
野口 信宏 佐賀大学, 医学部, 講師 (40284658)
檀上 敦 佐賀大学, 医学部, 助教 (80452712)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 再生医学 / 間葉系幹細胞 / 口唇口蓋裂 |
Research Abstract |
1)唇顎口蓋裂の初回手術より得られる組織片(皮膚ならびに粘膜組織)から未分化な細胞(間葉系幹細胞)が存在することを明らかとした。これら細胞が骨芽細胞、脂肪細胞等に分化し十分な骨組織、脂肪組織を再生することを報告した。しかし、症例を増やし検討したところ、次のことが確認された。骨髄より得られる骨髄幹細胞と比較すると、幹細胞の得られる確率が非常に低いこと。また骨髄幹細胞あるいは歯髄幹細胞と比較すると骨産生能がやや劣ることが判明した。 このことはin vitroのみならずin vivoにおいても同様の傾向であった。 2)骨造成能を誘導する液性因子に関する検討においては、IGF-1、ならびにシスタチンCが有力であることを報告した。その他の既知の液性因子に関して数種類、検討を行ったが有望なものではなかった。 3)細胞の足場としてのscaffold開発に関しては、抜去歯牙を高温焼却し無機質化したものに注目して実験を行った。動物を用いた移植実験において約半年後でも本物質は結晶として残存するも、画像的ならびに組織学的にも十分な骨誘導を認め、さらには十分な強度のある骨ができることが判明した。安全性に関する検討を現在進めている。 4)患者自身の血清を用いた実験は施行できていない。血清フリーの培養液による実験では得られた幹細胞の増殖能、ならびに分化能ともにかなりの減弱が認められた。やはり臨床応用する際には、ヒト血清を用いる必要があると考える。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)