2011 Fiscal Year Annual Research Report
精神的ストレスが口腔神経因性疼痛に与える影響と唾液腺におけるBDNF発現について
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22592229
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
太田 嘉英 東海大学, 医学部, 教授 (60233152)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 隆幸 東海大学, 医学部, 准教授 (80297209)
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Keywords | 精神的ストレス / 慢性疼痛 / 口腔外科手術 / 心因性疼痛 / 唾液腺 / BDNF / CgA / 神経因性疼痛 |
Research Abstract |
(1)当科で入院・手術を行う患者のうち、本研究に対し説明のうえ同意・協力が得られたボランティアを対象に、周術期の精神状態と疼痛スコアを採取し検討を行った。精神状態は、Goldbergにより開発されたGHQ精神健康調査票を使用し、疼痛スコアはVASを用いた。現在までのデータ解析では、予後のよい良性疾患では術後に精神状態の改善を示すが、悪性腫瘍患者のなかには、術後に抑うつ状態を示す患者も散見され、疼痛の遷延や機能障害の大きさに比例する傾向も認められた (2)ラットのストレスモデル(immobilization stress)において中枢神経におけるNGF,BDNFNT-3の発現が抑制されるという報告(Ueyama T,et al.Neurosci Res.1997;28,:103-110.)より、ストレスにともなう唾液腺内のBDNF mRNA発現の変化を検討した。その結果、immobilization stressによりラットの唾液腺導管部分は、BDNFを多く発現していることを確認した。 (3)情動や心因的ストレスが慢性疼痛に関与していることは知られているが、その詳細なメカニズムはいまだに明らかとなっていない。そこで、ストレスにより唾液腺導管細胞にBDNFが発現することを応用し、唾液中のBDNFやCgAを測定することがストレスの客観的指標になりうるかを解明し、さらにストレスと神経因性疼痛の関係を明らかにするため、現在、臨床研究を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ラットを用いて神経因性疼痛におけるストレスの関与を動物実験を行い検討しているが、神経因性疼痛によるc-fos発現の定量が十分できない状態である。現在、定量法を再検討し、安定したデータが得られるように調整中である。
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Strategy for Future Research Activity |
臨床研究は、概ね順調に遂行している。現在、動物実験で上記のような問題点が生じているが、改善できる見込みである。
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Research Products
(3 results)