2012 Fiscal Year Annual Research Report
顎関節の炎症性病態に関与するmicroRNAの解析
Project/Area Number |
22592230
|
Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
近藤 壽郎 日本大学, 歯学部, 教授 (70178416)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小倉 直美 日本大学, 歯学部, 講師 (10152448)
阿久津 美和 日本大学, 歯学部, 助教 (10523524)
伊藤 耕 日本大学, 歯学部, 助教 (20419758)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 顎関節内障 / 顎関節滑膜細胞 / microRNA / mRNA / microRNA標的遺伝子 / IL-1beta / TNF-arpha |
Research Abstract |
顎関節の炎症病態関連因子の検索を目的として,培養ヒト顎関節滑膜由来線維芽細胞様細胞(滑膜細胞)にIL-1βまたはTNF-αを作用させた時の,microRNAとmRNAの遺伝子発現プロファイルの比較検討を行った.【方法】本学倫理委員会の指針に従い,顎関節内障患者の滑膜から滑膜細胞を得た.IL-1またはTNF刺激滑膜細胞と無刺激滑膜細胞からAGPC法でtotal RNAを抽出後,miRNA発現量はmiRXplore microarray,mRNA発現量はAffimetrix HG-focus Arrayを用いて測定した.遺伝子発現解析はGeneSpringを用いた.miRNAの標的遺伝子はIPA, TargetScan等のデータベースを用いて検索した.【結果および考察】約800 のヒトmature miRNA の発現量について調べたところ,IL-1刺激により2倍以上発現変動したのは7 miRNA,TNFにより2倍以上発現変動したのは41 miRNA であった。IPA Target Filterを用いて発現変動したmiRNAの標的候補遺伝子を検索した.IL-1で変動した7miRNAの標的遺伝子として7,136 遺伝子が候補にあがり,そのうち実験で検証されたものは18 遺伝子であった.TNFで発現変動した41 miRNAの標的遺伝子として27,225遺伝子が報告にあがり,そのうち実験で検証されたのは508 遺伝子であった.実験的に検証された標的遺伝子GeneSpringにimportし、DNA microarray 解析結果と比較した.Importした標的遺伝子でIL-1またはTNFによって発現変動していた遺伝子群にはCOX2等が認められた.【結論】滑膜細胞は、IL-1β、TNF-αによりmicroRNAの発現が変動し、mRNAの発現を制御している可能性が示唆された.
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(10 results)