2012 Fiscal Year Annual Research Report
歯の形成・発育におけるメラトニンの生理学的役割と歯の再生医療
Project/Area Number |
22592233
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
橘 竜佑 鶴見大学, 歯学部, 臨床助手 (80514926)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
里村 一人 鶴見大学, 歯学部, 教授 (80243715)
舘原 誠晃 鶴見大学, 歯学部, 助教 (90380089)
山本 英雄 鶴見大学, 歯学部, 講師 (10220493)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | メラトニン / 歯の再生 / 歯 |
Research Abstract |
現在、再生医療の分野において臓器などの再生が盛んに行われ、報告されている。ただ、歯の再生医療の実現は近年歯の再生に関する研究成果が報告されつつあるが、未だ歯の完全な再生はなされておらず、またこれまで報告されている方法では、その再生に長期間を要する。これらのことから、歯の再生医療実現にはその再生技術自体の開発とともに、歯の形成を促進するような方法が必要であると考えられる。これまでに、多彩な生理作用を有する松果体ホルモンであるメラトニンが、骨形成を促進するという事実を報告してきた。また、ヒト歯胚およびマウス歯胚を用いて、メラトニン1aレセプターの発現につき免疫組織化学的検討でその発現が確認された。機能的役割が大きいと考えられる1aレセプターが発現していることから、歯の発生過程においてメラトニンが何らかの生理学的役割を持つことが示唆された。ヒトならびラット歯原性細胞において、in vitroでもメラトニン1aレセプターの発現が確認された。さらに、ヒト歯乳頭細胞の増殖に対するメラトニンの影響は認められなかったが、ヒト歯乳頭細胞の分化においてメラトニンは濃度依存的に、象牙芽細胞および骨芽細胞の分化マーカーの発現量を増加させた。現在、ラット歯原性上皮細胞ならびヒト歯髄細胞でのメラトニン1aレセプターを確認したため、今後はこれらの歯の発生過程において、メラトニンが制御因子として何らかの生理的役割を果たしているものと考え、in vitroにおいて詳細に検討を加え、歯の発生過程の分子機構について検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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