2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22592242
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
宮崎 晃亘 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (10305237)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
道振 義貴 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (00457722)
佐々木 敬則 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (50548732)
藤野 準己 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (60620945)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | がんペプチドワクチン / がん抗原 / 口腔がん / サバイビン / がん免疫 |
Research Abstract |
進行・再発口腔がんを対象としたサバイビン2BペプチドにIFA(incomplete Freund’s adjuvant)にIFN(interferon)-alphaを併用した第I相臨床試験は予定症例数12例中6例が終了した。サバイビン2BペプチドとIFAの混合液を14 日間隔で計4 回接種し、IFN-alphaは週2 回あるいは1 回皮下投与した。臨床効果はSD 3例、PD 3例で、SCC抗原値は2例で低下がみられた。ワクチン投与後のテトラマー陽性CTL(cytotoxic T lymphocyte)増加は6例全例に認められた。安全性に関しては、grade2以下の発熱、注射部位の発赤・硬結、掻痒やAST・ALT上昇などが認められたが、重篤な有害事象は発生しなかった。免疫応答増強剤としてのIFN-alphaの至適投与量を検討するため、次症例からはIFN-alphaを減量した臨床試験を予定している。サバイビン2Bペプチド単剤投与と比較してペプチド特異的CTLを効率良く誘導し、安全性も容認されることが示唆された。 口腔がんにおける新規がん抗原同定と臨床応用に向けての研究では、ヒト口腔扁平上皮癌細胞株POT1からALDEFLUOR assayを用いてALDH1陽性細胞と陰性細胞の分離を行った。ALDH1陽性細胞は、特定の培養条件下において浮遊細胞塊を形成し、CSC(cancer stem-like cell)関連遺伝子を高発現していた。また、ALDH1陽性細胞は抗がん剤に対し抵抗性を示し、免疫不全動物において高い造腫瘍能を示した。ALDH1陽性細胞にはCSCが濃縮されていることが示唆された。現在、CSCを標的としたがんペプチドワクチン療法の確立に向けて、DNAマイクロアレイ法を用いた遺伝子解析により高発現している分子を同定し、その機能を解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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