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2010 Fiscal Year Annual Research Report

口腔扁平上皮癌における癌幹細胞関連分子群の役割

Research Project

Project/Area Number 22592246
Research InstitutionTokai University

Principal Investigator

山崎 浩史  東海大学, 医学部, 講師 (00338708)

Keywords口腔扁平上皮癌 / 癌幹細胞 / 癌幹細胞関連分子 / 予後因子
Research Abstract

本研究は、癌幹細胞の関連分子の発現を解析することにより、口腔扁平上皮癌(OSCC)における進展・再発・転移に関する分子機構の解明を目的とする。
試料はOSCC検体の腫瘍部(T)と周辺の非腫瘍部(N)から採取し、同時にTotal RNA抽出を行った。遺伝子発現解析法としてカスタムアレイシステムを用いて15Kx8サンプルを1枚のスライドグラスで解析するシステムを構築した。同一の患者の腫瘍部(T)と周辺の非腫瘍部(N)をペアとして、総計12ペアの解析を行った。カスタムアレイデータからこれまでがん・幹細胞に関連する候補分子であるBmi1, Prominin1(CD133),GNL3(Nucleostemin),HMGA2(High mobility groupA2)ならびにコントロールとしてOSCCでの高発現が知られているPTHrP(副甲状腺ホルモン関連蛋白)のデータを抽出し、T,Nの全体の総和での比較と、12症例それぞれのT,Nで発現比較解析を行った。その結果、コントロールのPTHrPでは、腫瘍での高発現が有意差を持って認められた。候補分子では、HMGA2が腫瘍で平均44倍の非常に高い発現を示した。一方、Bmi1, Prom1, GNL3ではTにおいて有意な発現は認められなかった。
今回の解析ではHMGA2の様にほぼ全例の腫瘍部において高発現が見られる分子は、OSCCのマーカーや治療標的として有用である可能性が示唆された。Bmi1, Prom1, GNL3の様に全体では、有意差を示さないものの、突出した高発現が見られる症例も含まれていた。がん・幹細胞の特性を考える上で、非常に興味深く、今後の解析を含め検討が必要であると考えられた。また、コントロールとしてのPTHrPは、ほとんどの症例の腫瘍部で高い発現がみとめられ、このシステムから一定の信頼をおけるデータが得られることが示唆された。現在、カスタムアレイシステムによる網羅的解析データに基づきこれらの試料を含めた50症例の試料を用いて、がん幹細胞関連分子の発現を定量PCR法にて解析中である。さらに病理診断とともに免疫組織化学染色による局所での蛋白発現解析、病理組織型、浸潤転移、臨床予後との相関についても解析を行っている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 口腔扁平上皮癌における癌幹細胞関連分子の役割2010

    • Author(s)
      山崎浩史
    • Organizer
      東海大学産学連携フェア2010
    • Place of Presentation
      東海大学湘南キャンパス(神奈川県)
    • Year and Date
      2010-12-08

URL: 

Published: 2012-07-19  

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