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2010 Fiscal Year Annual Research Report

口腔癌における転移・浸潤関連接着因子群の解析

Research Project

Project/Area Number 22592250
Research InstitutionNational Defense Medical College

Principal Investigator

横江 秀隆  防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, 病院, 准教授 (70261930)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐藤 泰則  防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, 病院, 教授 (10095375)
Keywords細胞接着因子 / 癌転移抑制法 / 癌浸潤抑制法 / Lin7C / β-catenin
Research Abstract

本研究の目的は、細胞接着因子を発現増強することにより、癌細胞間の接着能を高め、癌細胞の転移や浸潤を抑制することである。本年度は、細胞接着因子群の中でもβcateninに着目して、その発現量を増強させる遺伝子と薬物を検索した。
まず、βcateninを制御する遺伝子群を調べるために、パスウエイ解析を行い、βcatenin遺伝子を中心とした遺伝子ネットワークを同定した。本ネットワーク上の主だった遺伝子群の癌細胞中における発現状態をReal-time PCR法により評価し、10種類の口腔癌細胞株において共通にβcateninの発現を抑制している系を明らかにした。その中から、特に発現状態が著しく変化している系として、KCNJ2-Lin7C-CASK-βcateninネットワークに注目した。以前の研究でLin7C遺伝子までの発現制御ネットワークの制御関係は明らかにしてあったので、KCNJ2遺伝子の機能を評価した。すなわち、KCNJ2遺伝子はLin7C遺伝子の発現を抑制する遺伝子であり、KCNJ2遺伝子発現を抑制すると下流にあるβcateninの発現が増強する可能性を検討した。すなわち、siRNAの導入によりKCNJ2遺伝子の発現を抑制して、βcatenin遺伝子の発現が増強することをReal-time PCR法とWestern blotting法によりmRNAレベルとタンパクレベルで確認した。さらに、Wound Healing Test,Invasion assayを行い、転移能および浸潤能の抑制作用を確認した。さらに、KCNJ2-Lin7C-CASK-βcateninネットワークの阻害剤を検索したところ、1種類低分子化合物を同定した。今後、薬物によるβcatenin発現増強作用の評価を行う予定である。

URL: 

Published: 2012-07-19  

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