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2011 Fiscal Year Annual Research Report

高齢者歯科治療時の異常高血圧を予測する無侵襲モニターの開発に関する研究(V)

Research Project

Project/Area Number 22592255
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

大渡 凡人  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (80194322)

Keywords高齢者 / 高血圧 / システム同定
Research Abstract

一昨年度の研究結果から、入室時の血圧が正常な場合は歯科治療による侵襲で、血圧が上昇し、従来から報告と同様であった。しかしながら、入室時の血圧が高い場合は、予測される歯科的侵襲による交感神経緊張にも関わらず、その後の血圧は一様に低下し、しかも、入室時血圧が高いほど低下幅が大きいという傾向が認められた。以上は、統計学的な結果であるが、精神的緊張の低下などに加えて、圧受容体反射を含めた循環系における閉ループシステムの制御系が、行き過ぎた血圧上昇に対して、長あるいは短時間での補正を加えている可能性が否定できない。以上の結果を踏まえて、昨年度は、パラメトリック閉ループシステム同定法の基礎的検討を行ったが、有意な結果は得られなかった。このため、本年度も引き続き以下の基礎的検討を行う予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

昨年度は、パラメトリック閉ループシステム同定法の基礎的検討を行ったが、有意な結果は得られなかったためである。

Strategy for Future Research Activity

循環制御系には主に4つの生理的結合が存在する。すなわち、2つの自律神経を介した結合((1)圧受容体における血圧変動と心拍数変動間の結合、(2)瞬時肺容量変動と心拍数変動の結合)、2つの機械的な結合((3)心室収縮とそれによる動脈圧波形の形成における結合、(4)瞬時肺容量変動と動脈圧変動の結合)が考えられる。本研究では、高齢者の血圧変動において、特に重要な役割を果たしていると考えられる(1)について検討する。対象を1.若年正常血圧群、2.高齢者正常血圧群、3.高齢者異常血圧群に分ける。各群において、(1)について解析を行い、生理学的背景との関連について比較検討する。解析においては、まず、A.同定モデルの選定、B.モデルを構成する多項式の次数、ムダ時間の決定、C.モデルの妥当性の検討、を行う。さらに、実計算時間の実用レベルへの短縮のため、CUDATMによるMATLABTMTM plug-in for CUDATMおよび必要に応じて新たなplug-inを作成し、適切な実装を図る。

URL: 

Published: 2013-06-26  

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