2010 Fiscal Year Annual Research Report
口蓋裂患者における上顎前方移動術後の鼻咽腔閉鎖機能予後予測評価方法の確立
Project/Area Number |
22592280
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
朝日藤 寿一 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (90313519)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 功 新潟大学, 医歯学系, 教授 (90205633)
児玉 泰光 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (90419276)
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Keywords | 口蓋裂 / 鼻咽腔閉鎖機能 / 外科的矯正治療 / Nasalance score / 側面セファログラム / 上顎前方移動術 |
Research Abstract |
本年度はLe Fort I型骨切り術により上顎前方移動術を施行した口蓋裂患者5例ならびに顎矯正手術による同部位への影響を確認するため、上顎前方移動および下顎後方移動を行った口蓋裂を伴わない顎変形症患者5例のデータを採取し主に言語評価について研究を行った。 評価時期は、術直前、術直後、術後3か月、術後6か月とした。鼻咽頭腔閉鎖機能についての客観的評価として本科学研究費により購入したNasometerを用い、有声子音を含む課題文章を音読させNasalance score(以下、NS)の平均値を求めた。構音障害については、鼻咽腔閉鎖機能不全に起因する異常構音として声門破裂音、咽頭破裂音、咽頭摩擦音、鼻音化、子音の弱音化について、また鼻咽腔閉鎖機能不全に起因しないものとして、口蓋化構音、側音化構音、歯間音化構音について、口蓋裂言語を専門とする言語聴覚士により評価した。なお、顎変形症群の言語評価は、術前より鼻咽腔閉鎖機能に問題がないため、同意の得られた5例のみでNSの推移を評価した。 その結果、口蓋裂群におけるNSの経時的変化は、直前と術後6か月後および直後と術後6か月後では統計的な有意差はみられなかった。術後に構音障害は2例で認められ、1例は側音化構音が、もう1症例は声門破裂音が発現したが、2症例とも術後、徐々に症状は軽減したことがわかった。
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Research Products
(1 results)