2012 Fiscal Year Annual Research Report
リン酸カルシウム置換型機能性ベクトルマテリアルに対する細胞応答の検討
Project/Area Number |
22592287
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
堀内 信也 徳島大学, 大学病院, 講師 (70263861)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木内 奈央 徳島大学, 大学病院, 助教 (30457329)
日浅 雅博 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (90511337)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 生体材料 / リン酸カルシウム / リン酸亜鉛 / リン酸亜鉛カルシウム / ハイドロキシアパタイト |
Research Abstract |
我々は、骨形成促進機能を有する人工骨代替材料を開発するために、リン酸亜鉛カルシウムを配合した亜鉛徐放性アパタイトセメントに関する検討を行っている。従来の研究では、リン酸亜鉛より誘導したリン酸亜鉛カルシウムと、同モルのリン酸2水素カルシウムとリン酸4カルシウムより成るアパタイトセメントと組み合わせることで、ハイドロキシアパタイトを形成しつつ硬化する亜鉛徐放性セメントを作成し、また、その材料上で、骨を形成する骨芽細胞様細胞を培養することに成功した。本研究課題では、我々が作成したセメントに対する、骨芽細胞様細胞の生物学的な応答性を詳細に検討することを目的に、材料上で培養した骨芽細胞様細胞の機能的な解析を行った。 リン酸亜鉛カルシウムを重量比10%の比率でアパタイトセメントへと配合すると、骨芽細胞様細胞の細胞増殖能が向上するものの、30%以上の配合比では骨芽細胞様細胞が死滅してしまうことがわかったため、リン酸亜鉛カルシウムを10%添加したアパタイトセメントと添加していないアパタイトセメントの比較を行った。コラーゲンタイプ1、アルカリフォスファターゼ、オステオカルシンなどの遺伝子発現は、いずれもリン酸亜鉛カルシウムを10%含有する試料にて細胞を培養した方が高く、培養試験、アルカリフォスファターゼ活性の結果も併せて考慮した場合、亜鉛徐放性セメントは骨芽細胞様細胞の分化増殖を促進し、骨基質の産生能を向上する可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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