2010 Fiscal Year Annual Research Report
流体シミュレーションによる小児OSASの通気障害部位の特定と治療予測モデルの構築
Project/Area Number |
22592292
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
岩崎 智憲 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (10264433)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 要一 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 教授 (30200645)
早崎 治明 新潟大学, 医歯学系, 教授 (60238095)
齋藤 一誠 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 准教授 (90404540)
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Keywords | 小児閉塞性睡眠時無呼吸症候群 / 上気道流体シミュレーション / 上顎骨急速拡大装置 / CT |
Research Abstract |
本研究は小児の閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)の治療成績の向上を目指したものである。具体的には、(1)この疾患の原因である通気障害部位の特定方法を確立すること、(2)治療方法として上顎骨急速拡大の有効性を示すことを目的にした。 歯列不正の診断目的で撮影された6歳から12歳までの小児で、上顎骨急速拡大を行ったもの30名の治療前後のCTデータとする。 その結果、平成22年度はCTデータを用いて上気道3次元モデルを構築し、上気道流体シミュレーションを行い、小児OSASの通気障害部位の特定方法について検討した。その結果、本方法はいまだ確立されていない通気障害部位の特定可能なことが示され、(1)日本歯科医学会プロジェクト研究費平成21年度採択研究事業「歯科用CTを用いた歯科画像診断の新たな展開に関するプロジェクト研究:歯科診療における歯科用コーンビームCTの基礎的・臨床的評価」のシンポジウムでの講演依頼、(2)日本歯科医学会が主催する第27回「歯科医学を中心とした総合的な研究を推進する集い」の10演題のひとつとして採択された。また、小児OSASの歯科的対応として上顎骨急速拡大の通気障害改善効果を上気道流体シミュレーションを用いて示し、第69回日本矯正歯科学会で優秀発表賞を受賞した。 このように、本研究費によって該当年度での目標である、小児OSASの通気障害部位の特定方法の確立、治療方法として上顎骨急速拡大の有効性について、対外的な評価を受け、研究実績を上げることが出来た。
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Research Products
(10 results)