2012 Fiscal Year Annual Research Report
重度歯周病罹患歯の残存歯根膜を根面に増殖させた歯とBMPの移植による歯周組織再生
Project/Area Number |
22592307
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
齋藤 彰 北海道大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (20301913)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉村 善隆 北海道大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (30230816)
齋藤 恵美子 北海道大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (80374528)
有馬 太郎 北海道大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (80346452)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | BMP / enamel matrix derivative / 歯周組織再生 |
Research Abstract |
申請者が考案した歯周組織再生療法の検討のため、本年度の研究目的は、根面へenamel matrix derivative(EMD)を移植し、骨欠損部へbone morphogenetic protein (BMP)を移植した場合の、歯周組織欠損部の治癒反応を検討することとした。 ビーグル犬(6頭)の前歯部に、歯軸方向に4mmの水平性欠損モデルを作製した後、以下の群を設定して移植を行った。①EMD配合コラーゲンを移植(N=10)、②rhBMP2配合コラーゲンを移植(N=10)、③根面にEMD/コラーゲンを移植した後、その外側にrhBMP2/コラーゲンを移植(N=10)、④EMDとrhBMP2混合をコラーゲンに配合して移植(N=10)、⑤対照(コラーゲンのみ移植)(N=10)、観察期間を8週として病理組織学的評価を行った。 その結果、rhBMP2/コラーゲン群およびrhBMP2とEMD混和/コラーゲン群は、新生骨が有意に増加したが、セメント質の形成は認められず、局所的に根吸収や骨性癒着が認められた。それに対してEMDとrhBMP2の2層に分けた移植法は、新生骨の増加とセメント質の形成が認められ、骨性癒着は認められなかった。 以上の結果から、①EMDとrhBMP2の歯周組織再生への影響は、移植法によって異なる。②EMDとrhBMP2を分けて移植することによって、歯根膜と歯槽骨が再生する可能性が示唆された。③現在、EMDによる歯周組織再生療法は臨床応用されているが、狭い骨欠損が適応とされてきた。しかし、本研究で用いた移植法でBMPを併用することによって、広い骨欠損でも歯周組織再生の適応となる可能性が示唆された。④申請者が考案した歯周組織再生療法の確立に、有効な移植法であることが示された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)