2012 Fiscal Year Annual Research Report
前立腺癌の臓器転移に及ぼす歯周感染病巣の影響に関する基礎的研究
Project/Area Number |
22592312
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
谷本 一郎 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (00280686)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡部 昌実 岡山大学, 大学病院, 准教授 (70444677)
成石 浩司 岩手医科大学, 歯学部, 准教授 (00346446)
峯柴 淳二 岡山大学, 大学病院, 講師 (00509383)
大森 一弘 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (20549860)
高柴 正悟 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (50226768)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 慢性炎症 / 歯周病 |
Research Abstract |
癌の臓器転移に歯周病が関わるメカニズムとして,歯周病病巣におけるVEGF産生に注目している。歯周病の線維芽細胞においてIL-6がVEFG産生を引き起こすことはすでに報告済である。今年度は,caveolin-1に注目し,このインテグラルメンブレンプロテインが歯周病において,各種プロテアーゼとVEGFの分泌を増強することを明らかにした。 免疫組織学的にcaveolin-1が歯周病巣組織に多数発現していることを明らかにした。次に培養したヒト歯肉線維芽細胞(HGF)ヒト歯根膜細胞(HPLF)におけるcaveolin-1の産生をIL-1βもしくはTNF-αで刺激し,RT-PCRによるメッセンジャーレベル,ウェスタンブロットによるタンパク質レベルで比較したところ,共にcaveolin-1の産生が増強された。また逆に遊離caveolin-1を用いてHGFを刺激するとproMMP-1,VEGFの産生が増強された。VEGFはJNKのリン酸化を通じて亢進されていた。ProMMP-1はJNKのリン酸化,ERKのリン酸化により亢進していた。 caveolin-1は炎症局所においてHGF,HPLFで産生量がふえ,遊離したcaveolin-1自体がHGF,HPLFに作用しMMP-1,MMP10,MMP-14等炎症にかかほるプロテアーゼやVEGFの産生をふやし,局所組織の分解,血管新生に関わっていることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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