2012 Fiscal Year Annual Research Report
歯周組織再生を制御する細胞外マトリックスと転写因子の発現調節機構
Project/Area Number |
22592319
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
小方 頼昌 日本大学, 歯学部, 教授 (90204065)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高井 英樹 日本大学, 歯学部, 助教 (30453898)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 転写調節 / 転写因子 / 骨芽細胞 / 石灰化 / 細胞外マトリックス / 歯周組織再生 |
Research Abstract |
骨シアロタンパク質(Bone Sialoprotein; BSP)は、石灰化結合組織特異的に発現し、初期の石灰化に関与するタンパク質である。プロタミンは、アルギニンを多く含む低分子量のタンパク質であり、精子形成の半数体細胞後期にヒストンと置換し、精子頭部の濃縮とDNAの安定化に関与する。さらに、造血、免疫反応、神経系および骨代謝に関与する。プロタミン(71.35 ng/ml)は、ROS17/2.8骨芽細胞様細胞のBSPmRNA量を6時間後に上昇させ、同細胞に導入したラットBSP遺伝子プロモーターコンストラクト(-116 to +60)のルシフェラーゼ活性を増加させた。ルシフェラーゼ活性の増加は、プロテインキナーゼA、チロシンキナーゼおよびERK1/2阻害剤の作用で抑制された。2塩基対の変異を導入したルシフェラーゼアッセイの結果、プロタミンの効果は、BSP遺伝子プロモーター中のCRE、FREおよびHOX結合配列を介していると考えられた。ゲルシフトアッセイの結果、プロタミン(71.35 ng/ml)は、CRE、FREおよびHOX配列へのROS17/2.8細胞核内タンパク質の結合量を増加させた。CRE結合タンパク質(CREB)、リン酸化CREB、c-Fos、c-Jun、JunDおよびFra2抗体は、CRE応答配列への転写因子の結合を阻害した。Dlx5、Msx2、Runx2およびSmad1抗体は、FRE応答配列とHOX応答配列への転写因子の結合を阻害した。以上の結果から、プロタミンはラットBSP遺伝子プロモーターに存在するCRE、FREおよびHOX結合配列を介してBSPの転写を促進すること、さらに、転写因子であるリン酸化CREB、c-Fos、c-Jun、JunD、Fra2、Dlx5、Msx2、Runx2およびSmadlは、プロタミンによるBSPの転写の調節に重要であると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] Aggregatibacter actinomycetemcomitans lipopolysaccharide regulates bone sialoprotein gene transcription.2012
Author(s)
Li X, Zhou L, Takai H, Sasaki Y, Mezawa M, Li Z, Wang Z, Yang L, Wang S, Matsumura H, Kaneko T, Yoshimura A, Ogata Y.
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Journal Title
J Cell Biochem
Volume: 113
Pages: 2822-2834
DOI
Peer Reviewed
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