2011 Fiscal Year Annual Research Report
歯垢バイオフィルムの細菌動態に着目した初期齲蝕モニタリングシステム
Project/Area Number |
22592330
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
松山 順子 新潟大学, 医歯学系, 助教 (30293236)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹中 彰治 新潟大学, 医歯学系, 助教 (50313549)
佐藤 拓一 東北大学, 大学院・歯学研究科, 講師 (10303132)
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Keywords | 歯学 / 小児 / 口腔細菌 / バイオフィルム / PCR / 16S rRNA |
Research Abstract |
本研究は、健全あるいは齲蝕発症初期段階の歯垢バイオフィルムの細菌動態をモニタリングするシステムを開発し、エビデンスに基づいた予防および口腔の健康維持・管理のための新しい指標とすることを目的とする。今年度は、その手法開発の1つとして、蛍光フィルター法による細菌の定量的解析の基礎実験を行った。被験者から口腔サンプルを採取し、エンドトキシン・フリー(滅菌)のチューブ、ピペット、生理的食塩水を用いて懸濁・均一化し、蛍光試薬(DAPIとPI)およびポリカーボネート製メンブレンフィルターを用いて、サンプル中の生菌数を計数した。同時に、嫌気グローブボックスシステムを用いて嫌気処理・培養を行い、生育した細菌数を求めた。蛍光フィルター法によって、10^5程度のCFU (Colony Foming Units)が得られた口腔サンプルの場合で、嫌気培養による方法によっても、同程度の細菌数が得られた。操作時間も、DAPIによる染色、PIによる染色およびフィルター上のCCDカメラによる計数の総計で、1サンプル当たり、およそ20分間程度、と比較的、短時間に結果が得られた。フィルターの面積は、およそ63.6mm^2で、スキャンされるフィルター(30箇所)の面積の総計は、28.8mm^2であることから、フィルターの45%をスキャンし、値を100/45倍して、総細菌数を算出した。より迅速な測定のために、9箇所(13.6%)あるいは1箇所(1.5%)のスキャン値から推定・算出することも、理論上、可能である。本研究の結果、蛍光フィルター法によって、迅速な、細菌の定量的解析が可能となり、歯垢バイオフィルムの細菌動態をモニタリングするシステムとして利用可能と考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
歯垢バイオフィルムの細菌動態をモニタリングする1つの手法として、蛍光フィルター法による細菌の定量的解析の基礎実験を終了させたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度行った蛍光フィルター法の実験に加えて、さらに迅速で、新規な細菌計数システムの基礎実験を行う予定である。
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