2012 Fiscal Year Annual Research Report
プラーク細菌叢の網羅的解析結果を基盤にした成人齲蝕病因論の新たな進展
Project/Area Number |
22592337
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
柴田 幸江 九州大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (30274476)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 喜久 九州大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (20192403)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | う蝕 / デンタルプラーク / Gemella属 / クローンライブラリー法 |
Research Abstract |
今年度はまず、齲蝕未経験群および齲蝕経験多発群から分離されるGemella属(前回まで特許申請の関係上、X属と記載していた)について、プラーク形成初期(1日目あるいは2日目)、中期(4日目)、後期(7日目)のプラークにおける両群の菌種の違いを詳細に調べた。プラーク中のGemella属の分布割合はすでに報告したとおり、5日まで齲蝕未経験群で高い傾向が見られ、2日目と4日目に有意差が認められた。7日目になると両者の間にGemella属の分布割合の違いはなかった。菌種については、齲蝕未経験群では、プラーク形成過程を通して、G. haemolysansがGemella属全体の90%以上を占める者が9名中8名存在した。齲蝕経験多発群では初期のプラークについては10名すべてからG. haemolysansが90%以上検出されたが、4日目に5名、7日目には4名に減り、G. morbillorumとG. sanguinisが比較的多量に認められようになった。以上の結果より、Gemella属に関しては分布割合のみでなく、菌種構成も両群で著しく異なることが明らかになった。 次に、う蝕細菌であるStreptococcus mutansの生育に対するGemella属の影響を調べた。Gemella属の標準株3菌種はどれもS. mutans UA159株に対して生育阻害を示さなかった。一方、S. mutansはG. morbillorum ATCC27824に対して生育阻害を示したが、G. haemolysans ATCC 10379およびG. sanguinis ATCC 700632の生育には影響しなかった。また、Gemella属3菌種間に阻害効果は認められなかった。さらに、被験者より分離したGemella属菌種とS. mutansについて生育阻害効果を調べたところ、標準株と同様の結果であった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)