2010 Fiscal Year Annual Research Report
人はフッ素利用にリスクを感じているのか、どのくらい大きさで、どんなものかを調べる
Project/Area Number |
22592356
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
筒井 昭仁 福岡歯科大学, 歯学部, 准教授 (90018937)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田浦 勝彦 東北大学, 大学病院, 講師 (90005083)
安藤 雄一 国立保健医療科学院, 室長 (80168046)
堀口 逸子 順天堂大学, 医学部, 助教 (50338399)
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Keywords | 歯学 / 社会医学 / リスク認知 / フッ化物応用 |
Research Abstract |
8月、10月に、フォーカスグループインタビュー(FGI)の対象地区の選定、企画書等を検討するために分担者と会議を開いた。「フロリデーションの啓発が進んだ地」でのFGI対象地区として埼玉県吉川市、群馬県下仁田町を選定し、12月1,2日に吉川市、12月15日に下仁田町でFGIを行った。その他、遅れた地区でFGIの対象地区選定交渉を行ったが、調整がつかず、いずれも先送りとなった。 2地区で行ったFGIの解析から、一部の参加者に「すでにフロリデーションが実施されている」との勘違いがみられるなど、そもそもフロリデーションの実施についてあまり関心がないことがわかった。フッ化物利用のベネフィット認知としては、身近な人と歯科専門家の双方から「有効である」「安全である」との同じ情報が入ったときに、我が子へのフッ化物利用を図る行動が起こることが確認できた。また、歯のことで困ったという経験も行動を後押ししていることが伺えた。一方、上記両者の意見のどちらかが欠けた場合、リスクへの認知となることなども得られた。 FGIの後半には、局所応用や食塩などへのフッ化物添加は利用を選択できるが、フロリデーションは選択できないとの気付きが起こり、推進への躊躇が生まれた。 両地区では、ポスター、チラシ等でフロリデーション啓発が行われているが、参加者のほとんどが「見ていない」「知らない」と答えており、啓発が進んできたとする行政、歯科医師会との間にズレがあった。FGIの後半部分では、どのようにすれば一般の人の認知が進むのか、合意形成が起こるかについて積極的な意見が出され、フロリデーション実施に向けて貴重な意見が収集できた。 上記は、フッ化物利用が進んでいる地域での結果であり、23年度前半に遅れている地域でのFGIを行い、後半は量的調査として質問紙調査を実施する。
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