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2011 Fiscal Year Annual Research Report

人はフッ素利用にリスクを感じているのか、どのくらい大きさで、どんなものかを調べる

Research Project

Project/Area Number 22592356
Research InstitutionFukuoka Dental College

Principal Investigator

筒井 昭仁  福岡歯科大学, 歯学部, 准教授 (90018937)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田浦 勝彦  東北大学, 大学病院, 講師 (90005083)
安藤 雄一  国立保健医療科学院, その他部局等, 室長 (80168046)
堀口 逸子  順天堂大学, 医学部, 助教 (50338399)
Keywords歯学 / 社会医学 / リスク認知 / フッ化物応用
Research Abstract

今年度は、フッ化物利用の遅れたH地区、フッ化物洗口実施中のN地区で、30代母親を対象に、それぞれ2組ずつのフォーカスグループインタビュー(以下FGI)を行い、フロリデーション実施、その他のフッ化物利用に関わる意識を聞き取った。両地区ともフロリデーションという語は出てこなかった。H地区では、家庭で利用するフッ化物配合歯磨剤選択、フッ化物歯面塗布を受けるための歯科受診の意思決定についての情報を、また、N地区では、それらに加えて実施中のフッ化物洗口実施の意思決定情報が得られた。
昨年度のフロリデーション啓発が行われているY,S地区からの情報と合わせると、
1)それぞれのフッ化物応用法について情報がなければ、地域住民は、実施を選択する/しないの意思決定ができない。
2)その情報源として、歯科専門家、あるいは保健行政関係者からの利用推進情報に身近な人からの好ましいとの情報が重なると、選択する好意的態度が形成されることがわかった。しかし、少数であってもネガティブな意見をもった歯科専門家の存在によって積極的なフッ化物応用選択が阻害されている様子が確認できた。そこでは身近な人の好ましいとの意見の存在も関係なかった。
その他、Y,S地区では、フロリデーションが地域の水道水利用者全員が利用者となるため、選択の自由がなくなるということについても議論となり、地域や自分の問題と捉える発言が多くみられた。H,N地区でもFGIの最終段階でフロリデーション情報を提供した結果、参加者の興味を喚起し、いいことなら是非やって欲しいという意見も出た。まずは、歯科専門家から日常的にフロリデーションを含むフッ化物利用に関する情報提供を行う必要性が示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

昨年6月に全国規模の学会学術大会を主催したため、1~7月の間、準備、開催、後始末で動きがとれなかった。年末に計画していたフォーカスグループインタビューをすべて終え、質的解析作業に入った。現在は、質的解析結果をもとに量的調査のための質問紙作成に取りかかっている。約半年の遅れを生じている。

Strategy for Future Research Activity

本年度は、質的解析部分について5月、7月の2つの学会で発表を行う。
質問紙を完成させ、質問紙調査を実施する。データ収集後、直ちに解析に移り、論文化を急ぐ。
特に問題となることはないと考える。

URL: 

Published: 2013-06-26  

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