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2010 Fiscal Year Annual Research Report

大学における看護師教育のための看護実践力育成に関する教育モデルの開発

Research Project

Project/Area Number 22592358
Research InstitutionAsahikawa Medical College

Principal Investigator

稲葉 佳江  旭川医科大学, 医学部, 教授 (90159955)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大日向 輝美  札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (30223944)
升田 由美  旭川医科大学, 医学部, 准教授 (50281902)
一條 明美  旭川医科大学, 医学部, 講師 (00344557)
神成 陽子  旭川医科大学, 医学部, 助教 (10292129)
Keywords看護学 / 看護践力育成 / 教育モデル / 看護師教育
Research Abstract

大学教育における看護師の看護実践力育成のための教育目的・内容の体系化と教育方法モデルの開発を目的に、今年度は戦後から現代に至るまでの教科書、関連書籍、原著論文などの看護文献の検索及び「看護実践」の用語規定・概念を構成する内容分析・検討を行い、以下の成果を得た。
1.教科書検討:戦後の看護教育に使用された教科書(主に看護原理)を収集し、内容分析した。結果、1950年代における教科書検討では「看護実践」の使用は皆無であった。実践に類似した用語として、「実施」「行為」「指導」「調整」等が抽出され、当時の看護は機能や行為の表現形でのみ説明され、「実践」の概念的発展に至っていないことが明らかになった。
2.看護書籍の検討:1950年以降の教科書以外の主たる書籍の検討では、1970年代から出現し始めた。当時の看護の背景と出現とを関連づけてみると、看護技術の概念論争、看護理論の出現、看護過程の導入等、看護の学問的体系化を図る発展の時期と一致していた。しかし、多くが看護行為とほぼ同義語で使用し、概念的には暖昧なものであった。「看護実践」が人間学、社会学、自然科学との哲学的関係を内包した概念として検討されたのは1990年以降であった(米国文献)。
3.原著等の先行文献の検討:「看護実践」をキーワードに検索(医中誌Web Ver4)した結果、2000年~2002年では50件であったが、2004年に「大学における看護実践能力の育成」に関する報告が出された以降、2003~2004年で228件、その後も増加傾向を示し2009~2010年で1399件と急増していた。2003~2010年の期間で要約掲載のあった原著は1024件で、その半数は臨床ケアに関する研究で、次いで継続教育、基礎教育の順であった。しかし、そのほとんどの文献において「看護実践」は看護「援助」や「ケア」「技術」「行為」と同義語で使用され、「看護実践」の内容自体を検討した研究は極僅かであった。
現在、これらの文献における内容の分析検討を継続しているところである。

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Published: 2012-07-19  

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